※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2024年6月7日号

市長コラム


秋田市長 穂積 志(もとむ)

はばたけ秋田っ子


練習中のTEAM SAKURAとTEAM SAKURAスマイルキッズ

 日に日に太陽の光が輝きを増し木々の緑もその影を濃くしていきます。ツバメは巣作りと子育てに忙しいのか、何度も空を飛びかっていました。今年も長い旅路の果てに秋田まで帰って来てくれたと思うと自然に愛着がわいてきます。
 春浅い頃の若葉が葉を広げ、たくましく成長するように、秋田の子どもたちも大きくはばたこうとしています。今や初夏の秋田を彩る風物詩となった「第27回ヤートセ秋田祭」。今年は今月23日(日)に通町を会場に開催されます。参加チームは当日に向け練習に熱が入る頃と思いますが、先日、桜地区コミュニティセンターで、これにエントリーしている「TEAM SAKURA」と「TEAM SAKURAスマイルキッズ」の練習風景に接し、代表の菊地和男さんにお話を聞く機会がありました。平成21年に結成されたこのチームは、一般部門で大賞を2度、ジュニア部門でも大賞を2度受賞し、「あきたYOSAKOIキッズ祭り」では堂々殿堂入りしている実力チームです。
 結成当初から「親子の絆、仲間の絆」を大切にし、曲・振り付け・衣装・掛け声など、小学生から社会人まで家族のように一緒になって一つの演舞に仕立てていくそうです。「長いときは1年近くかけ、多くの困難を乗り越えてわずか数分の演舞に全力を出し尽くす。その”一瞬のきらめき”を味わったときの達成感と感動は何ものにも代えがたい」という菊地さんの言葉が深く私の心に残っています。
 ダンススポーツ・ブレイキンで世界にはばたこうとしている小学生もいます。土崎小4年の藤原翠月(みつき)さんは、3月に大阪府で開催された「ジャパンブレイキンカップ」の全国決勝大会小学生低学年女子の部で見事優勝、それも2連覇を果たしています。ブレイクダンスともいわれるこのスポーツは、パリ2024オリンピックの新たな正式競技であり、彼女は五輪強化選手にも選ばれています。4月に市長室に来てくれたとき、私がダンスを見たいとリクエストしたところ、その場でアクロバティックな動きを見せてくれました。「練習を積み上げレベルアップし、夢は五輪の金メダル」。彼女の声が本当に頼もしく響きました。
 3月に新潟県で開催された全日本ジュニアスキー選手権スキークロス種目優勝の中村心愛(ここあ)さんは、秋田大学附属中3年。彼女も将来の目標は五輪でメダルを取ること、と力強く話してくれました。
 最近は子どもや若者の話題になると人口減少や少子化が強調され、うつむき加減になることもあります。しかしながら今回紹介した以外にも、スポーツや芸術、文化などの分野で、明確な目標を持ち夢のある元気な若者が秋田にはたくさんいます。その背中を押し力づけていくことが、私たち大人の仕事だと思っています。

藤原翠月さん

中村心愛さん

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