※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2024年8月2日号
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市長コラム |
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秋田市長 ● 穂積 志(もとむ) |
夏休みの思い出 |
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もくもくと湧き上がる積乱雲にセミの大合唱、小・中学校も夏休みに入り、子どもたちは目を輝かせ、家族のかたがたは、毎日のお世話に汗を流している頃かと思います。私自身、正月の冬休みや新学期を待つ春休みよりも、夏休みは今でも時々思い出すほど鮮烈です。先般、そんな幼い頃の思い出がよみがえるようなイベントに参加する機会がありました。
一つは開館20周年を迎えたアルヴェにある自然科学学習館。「生物」「自然」「宇宙」をテーマに、体験学習やワークショップを通して子どもたちの知的好奇心を刺激し知的創造力を育(はぐく)むことが目的の施設です。“不思議を見つけ、解(と)き明かすきっかけを生み出す場〟として、日頃から科学実験ショーなどのイベントを行うなど、これまで370万人という多くの来館者に親しまれてきています。このたびは20周年を記念し、ドローン体験コーナーが設置されました。近年のドローンの普及はめざましく、市場としても急成長を遂げており、操縦や開発に携わるエンジニアの育成が強く求められています。操作体験をしている子どもたちの様子を近くで見ていましたが、生き生きとしたまなざしで挑戦する姿に感動を覚え将来が楽しみに思えてきました。 また同じように20周年記念として“見て・触れて・学ぶ〟ための企画「DINO ALIVE(ディノアライブ)超恐竜体験」が開催されました。恐竜の圧倒的な迫力を肌で感じ、リアルによみがえらせることのできる今の科学技術の魅力を存分に堪能していただいたと思います。 もう一つは、秋田県建築士会主催の「建築士の日」記念事業・親子体験学習です。これはにぎわい交流館を会場に「つくってあそぼう!親子木工教室」と銘打ち、文字どおり金づちやドリルなどを使って杉材でいすを作っていました。子どもたちは真剣な表情で作品を仕上げることに夢中になり、保護者のかたも童心に帰ったようにわが子との共同作業を楽しんでいました。中にはうれしそうに出来映(ば)えを披露してくれた子どももいました。作品を手にした記念写真を見ると、自分の手で完成させた愛着や達成感があるのか、その誇らしげな顔が印象的でした。私も久々に手を動かしてみましたが、かつて同じように夏休みに木材でいすを作ったときのことなどを懐かしく思い出しました。 夏休みはこれからが本番です。思い出づくりのフィールドはどこにでもあるでしょう。この号でも、「大森山自然塾夏休みスペシャル」や「夏の風車見学会〜風力発電を徹底研究!」など、思い出づくりのお手伝いになるような案内が載っています。令和6年の夏、子どもたちにとって、楽しく鮮やかな記憶として刻まれる夏休みとなることを願っています。 |
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