※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2024年9月6日号
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市長コラム |
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秋田市長 ● 穂積 志(もとむ) |
夏の物語 |
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暑かったこの夏、いくつもの胸に残る物語がありました。まずはパリオリンピック、開会式をはじめとした各競技の会場です。競技場以外では初めてとなるセーヌ川で行われた船による選手入場行進、ほかにもエッフェル塔や凱旋門(がいせんもん)、ベルサイユ宮殿などが効果的に活用されていて、テレビからも華やいだまちの雰囲気が伝わってきました。歴史や文化、芸術が重層的に映し出され、「花の都」全体が五輪のテーマパークだということがよくわかりました。
連日のメダルラッシュに国全体が沸きました。惜しくもメダルには届きませんでしたが、本市から東京大会に続き連続出場を果たしたバドミントン女子ダブルスの永原和可那、松本麻佑両選手が、先月15日に市役所に来てくれました。私からは「厳しい選考レースを勝ち抜き、諦めずにやり遂げたことで、秋田市民に感動を与え、夢や希望、努力の大切さを見せてくれたことに心から感謝している」と伝えました。2人からは「同じペアでオリンピックに出場し、今度は有観客でオリンピックらしさも味わえた。秋田のみなさんと一緒にここまで戦えたことで、うれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです」と私も胸が熱くなるような言葉がありました。このあと2人は休む間もなくジャパンオープンに出場し、11月に本市で開催されるS/Jリーグにも出場するとのこと。最後に私から「どこかで疲れを癒(い)やし、次のことを考えて欲しい。2人の姿勢は次の世代に受け継がれていくと確信している。一度きりの人生を十分に楽しんでください」と伝えました。 ほかにも、サッカー女子では本市出身の石川璃音選手が初出場し8強入りに貢献。同じバドミントン女子ダブルスでは、八郎潟町出身の志田千陽選手が見事に銅メダルに輝きましたし、女子マラソンでは大仙市出身の鈴木優花選手が堂々6位入賞を果たしています。 さて秋田の夏の風物詩、今年の竿燈まつりは昨年を上回る人出でにぎわいました。とくに最近の竿燈は地元以外の参加者も多く、まつりの魅力をさらに大きく発信できているように感じています。ブラウブリッツ秋田は昨年に引き続きクラブの竿燈を出してくれていますし、秋田ノーザンハピネッツは今年初参加でした。多くの誘致企業からもスポンサーになっていただいています。かつて国際教養大学竿燈会に所属していた元留学生が海外から駆けつけた例もあります。私はそうした外部との交流を重ねることで、まつり自体が持つ魅力のさらなる向上につなげていけるのではと考えています。 このようにそれぞれの胸に鮮やかな物語を紡(つむ)いだ季節も秋へと巡ります。この号がみなさんのところに届く頃にはパリパラリンピックに胸を躍らせていることと思います。男子マラソンには本市出身の熊谷 豊選手も出場します。 まだ、もう少し夏を楽しみたいところです。 |
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