※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2024年10月4日号
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市長コラム |
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秋田市長 ● 穂積 志(もとむ) |
2日に1人が移住者になる相談所 |
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つい最近まで汗を拭き拭き歩いていたかと思っていたら、いつの間にか空にはぽっかりと中秋の名月が浮かび、外はセミの声からリンリンとスズムシの歌声に変わっていました。四季の移ろいや食の豊かさが秋田の大きな魅力ですが、こうした秋田の良さがわかりやすく表れているのが、本市に移住する人の多さではないでしょうか。県外からの移住者は3年連続で増え、昨年度は前年度より33人多い過去最多の397人となりました。
このことで大きな役割を果たしているのが、JR東京駅八重洲口にある秋田市移住相談八重洲センターです。このほど開設から5年を経て同センターへの相談から移住に至った数が1千人を超えました。移住者の約6割がこのセンターを利用しており、おおよそ2日に1人が秋田市に移住したことになります。 東京には秋田県が設置した移住相談窓口がありますが、自治体ごとに支援制度や受け入れ態勢も違いますので、一人一人に、よりきめ細やかに対応したいと思い秋田市が単独で開設したものです。東京駅八重洲口というのは、秋田新幹線や高速バスの発着地であり、羽田空港を利用する際にも便利な場所です。かつて奥羽本線や羽越本線を利用していた往年のかたにとっては、東京の玄関口だった上野駅のイメージかと思います。その玄関口で秋田市役所の担当課としっかりつながり、本庁と同じくらいの対面サービスがなされているのがこの相談所です。 立地のよさに加え、実は移住の増加に大きく貢献しているのが2人の移住相談員・白山靖彦さんと正木暁さんの存在です。ともに秋田市出身で、企業での長年の勤務経験があり、センター開設から関わっています。先日、1千人突破を記念し2人を交えたトークイベントがありました。それぞれに印象に残った言葉があります。有料職業紹介の経験もある白山さんは、最初の面談の際にまず長期的に実現したいことをしっかり伺うことを大切にしているということでした。それを知っていないとニーズにきちんと応える情報を提供できない。そして相手の求めに応じ「秋田市に来て欲しい」という熱意を届けているそうです。人事や人材育成の経歴が長い正木さんは、ニーズに応えるためにはスピードと即応性も大事で、そのためには相談員間の連携を欠かさずに、相談者が持っている熱を逃さぬようお互いにカバーし合うことに留意しているとのことでした。本当に頼りになる2人の“凄(すご)ウデ〟相談員です。 このところ人口動態における社会減は大幅に減少しており、移住相談の充実が成果に結びついていることは実感しています。私としても、ほどよく雇用や教育、文化、自然のバランスがとれ、子育てもしやすい、移住・定住のキャッチフレーズ「ちょうどいいから、住みやすい」まちづくりに一層励んでいきたいと考えています。 |
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