※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2024年12月6日号

市長コラム


秋田市長 穂積 志(もとむ)

令和6年〜中核市サミット

中核市サミットでの記念撮影
 いつの間にか街路樹や公園の紅葉も散り、季節はすっかり晩秋から初冬の装いです。令和6年の締めくくりにあたって、私なりにこの1年を振り返ってみます。
 まずは10月に開催された「中核市サミット2024in秋田」。全国62の中核市の市長が一堂に会し、都市に共通する課題について議論するとともに、その成果を全国に発信するものです。私もこれまで各都市で開催されたサミットに出席していましたが、自ら開催都市になることで、テーマや課題を主体的に設定できるという点と、全国から市議会議員や自治体職員などおよそ500人が集まり、秋田市の魅力をPRする絶好の機会となり得ることから、以前から強い関心を持っていました。それがこのたびようやくかなったということになります。
 設定したテーマは「再生可能エネルギーが創るまちの未来」と「芸術文化が創るまちの未来」の2点です。それぞれにパネルディスカッションを行い、私もパネリストとして、「新エネルギービジョン」の策定や「国内最先端の新エネルギー産業都市」に向けた北海道石狩市との共同研究会について発表しました。洋上風力発電などの新エネルギー分野のトップランナーとして、意義深い情報発信ができたと考えています。また現場視察では「国土交通省港湾業務艇あきかぜ」に乗船し洋上風車を間近に見ていただくなど、鮮やかな印象を持ち帰ってもらうことができたと思います。
 一方「芸術文化」の関係では、そもそも会場となった「あきた芸術劇場ミルハス」自体、県民会館と市文化会館の機能を集約し、管理運営面を含め県市連携で一体的に進められたことが、これまでにない先駆的な試みとして大変好評でした。これは、将来を見据えた持続可能な施設のモデルとして位置づけられています。
 オリンピックイヤーの今年、パリオリンピックでは日本中が盛り上がりました。北都銀行バドミントン部の“ナガマツペア〟永原和可那・松本麻佑両選手も記憶に新しいところです。惜しくもメダルには届きませんでしたが、私たちに夢や元気を届けてくれました。11月でペアは解消されましたが、秋田市での10年間の活躍を忘れませんし、心から「ありがとう」と言いたいと思います。
 8月には姉妹都市提携40周年を記念し、ドイツ・パッサウ市から40人の市民交流団の来秋もありました。また10月、秋田公立美術大学と台南應用科技(おうようかぎ)大学の交流から、かねて縁のあった台湾・台南市と「秋田市と台南市との交流協力に関する合意書」を締結しています。歴史的にも友好関係を築いてきた同じアジアの隣人として、学術やスポーツ、経済、観光など未来につながる交流にしていきたいと思っています。
 それでは、何かと慌ただしい年の瀬を迎えますが、みなさん元気にお過ごしください。

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