※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2025年3月7日号

守ろう大切ないのち

3月は「秋田市自殺対策強化月間」


 自殺にはさまざまな要因が複雑に絡み合っています。決して個人の問題としてのみとらえられるものではなく、周囲の環境や関わり方、社会全体が変わっていくことで、個人の抱える複雑かつ深刻な課題の解決につながり、尊い命を守ることができます。
 3月はさまざまな環境の変化によって悩みを抱え、心の調子を崩しやすい季節です。不安や苦しみ、悩みなどを一人で考えていると、物事に対する見方が狭くなってしまいます。「眠れない」「食欲がない」「人間関係がうまくいかない」などといったことに、「こんなことで相談していいのだろうか」と思わず、ささいなことでも身近な人に話してみましょう。

あなたがゲートキーパーになる

 次の5つのポイントをおさえて、あなたもゲートキーパーに。身近な人の行動が「いつもと違う」と感じたら、まずは声をかけてみることから始めてみましょう。

気づき/「いつもと違う」と感じることはありませんか
■眠れない ■食欲がない
■大量のお酒を飲むようになる
■孤立している
■自分の健康を顧(かえりみ)ない
■消えてしまいたい、死んだら楽になるなどと口にする など

声かけ/笑顔で優しくあいさつをして、声をかけてみましょう
■どうかしたの?つらそうだけど…
■悩んでる?よかったら、話して
■眠れてる? など

寄り添い/聴き役に徹し、真剣に話を聴き、つらい気持ちに共感し、受け止めましょう

つなぎ/専門医、専門機関へ受診や相談をすすめましょう
■相談を受けたら自分だけで抱え込まずに専門家に相談を。相談先に困ったら健康管理課へご相談ください

見守る/温かく寄り添いましょう

課題の整理をお手伝いします

 市保健所(八橋)では、下記の内容でこころの健康相談に応じています。ご本人のほか、ご家族などの相談もお受けします。ご希望のかたは、健康管理課へお申し込みください。
tel(883)1180

精神科医による精神保健福祉相談
 原則、精神科に通院していないかたが対象です。定員各日2人。
 日時/毎月第1・第3木曜、13:30〜16:00
臨床心理士によるこころのケア相談
 心の問題を抱えているご本人が、ご自身で問題を解決できるようにサポートします。
 定員各日3人。
 日時/毎週水曜、13:15〜17:00
保健師などによるこころの相談
 電話または来所による相談に応じています。
 日時/平日、8:30〜17:00

きららとしょかん明徳館でキャンペーンを実施中!

 きららとしょかん明徳館では、自殺対策強化月間に合わせて、自殺対策関連のリーフレットや書籍などを紹介するコーナーを設置しています。
 司書が選んだ図書も設置しますので、ぜひお立ち寄りください。

きららとしょかん明徳館司書オススメの1冊!

「どう生きるかつらかったときの話をしよう」
野口聡一/著 (株)アスコム
あらすじ
 宇宙から帰還後、「燃え尽き症候群」で苦しんだ10年。でも燃え尽きるのは悪いことじゃない、大事なのは燃え尽きた先でどうするか。宇宙飛行士・野口聡一が、自分らしく生きていくこと、後悔のない生き方を語る。

問い合わせ/健康管理課tel(883)1180


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