※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2025年4月4日号

持続可能な社会の実現に向けて

令和7年度秋田市の予算&事業



 令和7年度の秋田市予算とおもな事業を紹介します。
 人口減少対策を市政の最重要課題と位置づけ、その抑制と持続可能な社会の実現に取り組むため、「第4期県都『あきた』改革プラン」と「県都『あきた』創生プラン」(第14次秋田市総合計画)に掲げた施策・事業などを着実に推進する予算として編成しました。
 予算の概要は、市ホームページでもご覧いただけます。
広報ID番号1009191 ●問/財政課tel(888)5466

【市の会計】

 市の予算は、一般会計、特別会計、企業会計からなります。特別会計は、特定の事業収入を直接その支出に充てる予算、企業会計は、独立採算方式の上下水道局の予算です。各会計の予算額、前年度比は下表のとおりです。

【会計別予算額】

一般会計
1,483億9,000万円
 (令和6年度1,439億9,000万円)
特別会計
736億5,724万3千円
(令和6年度738億1,578万5千円)
企業会計
452億8,766万8千円
(令和6年度444億1,025万9千円)


*今年度当初予算は市長選を控えているため、政策的判断を要する新規事業の予算化を見送る骨格予算として編成し、継続事業や年度当初からの実施が必要な事業など、市民生活に配慮した予算としています。

一般会計の内訳

■歳入

■歳出


主な用語の説明
■地方交付税…国税の一部を地方公共団体が等しく行うべき事務ができるよう、国が交付する税。普通交付税と特別交付税がある
■市債…国や銀行などから調達する長期的な借入金
■民生費…一定水準の生活と安定した社会生活を保障するのに必要な経費
■公債費…市が借り入れた市債の元金や利子の償還金や一時借入金の利子など
■物件費…旅費、需用費、役務費、委託料などの消費的経費
■維持補修費…市が管理する公共施設などを維持するための経費
■扶助費…生活保護費、児童福祉費など社会保障制度の一環として、各種の法令などに基づき、被扶助者に支出される経費
■投資的経費…公共施設などを建設し資本形成に資するための経費

市民生活に関わるおもな事業を、ジャンルごとにまとめました。
【新】=新規事業

安全安心

【新】遠隔医療システム搭載車両の医療機器整備を支援→561万6千円

【新】災害情報管理システムを導入
 被害状況などを住宅地図上に集約し、災害対策本部などで情報共有するシステムを導入します。
 →794万4千円
【新】特定空家などの対策
 管理が不適切な特定空家の周辺への影響を解消するため、所有者が必要な措置を履行しないときなどに、行政代執行を行います。
 →1千173万1千円
【新】秋田駅ぽぽろーどの昇降機と電気設備の浸水被害を防止するための止水板を設置
 →2千400万円
消防通信指令システムの更新
 令和8年度に運用を開始します。
 →12億3千681万6千円
基準水位などを明示した津波ハザードマップを配布
 →240万9千円
*基準水位=津波の想定浸水深に、津波が建物などへ衝突したときのせり上がりの高さを加えたもの
(仮称)秋田市水防センターを整備
 仁井田の古川排水樋門近くに災害時の活動拠点が誕生。今年度完成予定。
 →4億8千995万7千円
*センターの役割…水害時は、水防活動の拠点、平常時は、防災に関する情報展示、子どもたちの防災学習の場など

完成イメージ
古川流域の総合的な治水対策
 古川下流部に雨水排水ポンプ場を、仁井田潟中町に排水ポンプを整備します。
 →54億9千150万円
 古川中流部(古川排水樋門付近)に排水機場を整備します。
 →13億3千570万円
浸水対策のため下水道を整備
 浸水被害を軽減するための対策と雨水管などの整備を行います。
 →20億7千650万円
クマ対策として緩衝帯を整備
 目撃情報などが寄せられている公園や緑地の雑草木を除去し、住宅地などとクマの行動範囲の間に見通しのよい緩衝帯を整備します。
 →290万円

*この他にも学校周辺や、主要な道路で見通しの悪いところなどの緩衝帯整備を行っています。

人口減少対策と雇用の拡大

6次産業化の起業・事業拡大を支援
 専任指導員によるサポートや事業化支援などにより、6次産業化に取り組む農業者などの所得向上や雇用の創出を図ります。
 →1千299万5千円
【新】”デジタル人材”のAターン就職を促進
 県外在住の学生・社会人を対象に、市内IT企業とのマッチングイベントを開催します。
 →42万1千円
再生可能エネルギー関連産業の人材を育成
 洋上風力発電などに携わる人材の育成を支援します。
 →519万5千円
移住・定住を促進
 移住希望者や新卒者などへの情報発信、支援制度の充実、移住相談ツアーの実施や首都圏での移住相談体制を強化します。
 →1億2千150万7千円
地域おこし協力隊の活用
 移住定住の促進と、新たにシティプロモーションの推進に取り組む隊員を採用し、若者の挑戦を応援します。
 →1千298万9千円
創業支援
 起業をめざすかたや創業間もない企業、新分野進出を図る企業へ事業に必要な知識、ノウハウなどを提供するとともに、必要経費を一部補助します。
 →1千940万9千円
中心市街地などの空き店舗対策
 中心市街地や市内商店街などに新規出店する事業者に対し、改装費や賃借料など、出店に係る経費を一部補助します。
 →6千13万3千円
ビジネススタート支援
 チャレンジオフィスあきたを拠点に、起業家を創出・育成します。
 →913万7千円
新卒者の地元就職を促進
 市内企業の事業や求人の情報発信を支援します。
 →1千155万1千円





移住相談
八重洲センター


子育て・福祉

【新】「こども誰でも通園制度」の補助
 満3歳未満の在宅のお子さんを柔軟に受け入れられるようにする、通園制度を実施する施設などに補助します。
 →654万1千円
乳幼児健康診査
 →8千118万6千円
子ども福祉医療費の給付
 乳幼児、小・中・高生、ひとり親家庭などのお子さんを対象に医療費の自己負担分を助成します。
 →9億6千336万7千円
放課後児童クラブの運営
 放課後児童クラブの運営を委託するほか、医療的ケアが必要なお子さんの受け入れを可能とするための体制を整備します。
 →6億748万8千円
地域支え合いセンターの運営
 令和5年の豪雨災害被災者の生活再建支援のため、引き続き秋田市社会福祉協議会に地域支え合いセンターの運営を委託します。
 →3千411万7千円
第1子の保育料を無償化
 第1子を対象に、一定の所得制限のもと保育料を無償化します。
 →2億4千91万円
奨学金の返還に助成
 保育士、保育教諭を対象に、市内認可保育所などに就職することなどを要件に奨学金の返還を助成します。
 →1千376万9千円
妊娠期からの相談支援(秋田市版ネウボラ)
 経済的支援も一体的に行います。
 →1億8千345万4千円

















ネウボラの窓口

にぎわい・交流人口拡大

秋田港への大型クルーズ船の誘致
 引き続き、誘致セールスや歓迎行事などを行います。なお今年度は、36の客船が秋田港へ寄港する予定です。
 →7千367万2千円
観光プロモーションを展開
 大阪・関西万博への「東北絆まつり」の出展をはじめ、竿燈を活用した効果的な各種プロモーションなどを実施します。
 →4千849万円
「秋田市ふるさと応援寄付金」の推進
 市の地場産品やサービスを返礼品とした寄付の拡大を図ります。
 →12億5千553万1千円
外旭川地区まちづくり事業の推進
 引き続き、取り組みの具体的な検討を進め、同地区まちづくり事業の推進を図ります。
 →980万円
「スポーツホームタウン」の推進
 トップスポーツクラブが行う市のPR事業を支援するほか、秋田市での全国規模の大会などの開催を支援します。
 →3千182万6千円
【新】「第4次秋田市公共交通政策ビジョン」の策定
 持続可能な公共交通サービスを維持していくための計画を策定します。 →1千679万円

10月オープン予定!佐竹史料館
 →5億4千148万3千円

完成イメージ外観

完成イメージ展示室
以前と比べて…
・施設の規模は約5倍。充実の展示スペース
・常設展の展示数は約3倍
・楽しく歴史を学べるプロジェクションマッピングなどのデジタルコンテンツを新たに導入

学校教育の充実

【新】次世代型学校ICT環境の整備
 国の「GIGAスクール構想」に基づき、学習用端末やネットワーク環境などを整備。
 →1千710万4千円
*GIGAスクール構想=全国の児童・生徒1人に1台の学習用タブレット端末と高速ネットワークを整備する取り組み
中学校部活動の地域移行を推進
 関係団体などとの調整を行うコーディネーターを配置するとともに、合同地域スポーツ活動の運営を支援します。
 →1千46万8千円
日新小学校の校舎が完成
 今年度は、旧校舎解体工事とグラウンド改修工事に向けた測量・設計業務委託などを行います。
 →4億1千867万7千円
【新】秋田南中学校・築山小学校・中通小学校の併設校を整備
 老朽化した秋田南中の改築に伴い、築山小と中通小の統合校を併設した小中併設校を整備します。今年度は基本・実施設計と事前建物調査の業務委託などを実施。建物の完成予定は令和11年度。
 →2億1千732万6千円


その他、このような事業も…
【新】戦後80年の節目に、平和祈念事業を実施します
■生ごみ減量を一層推進するため食品ロス削減対策を強化します
■明徳地区コミセンの大規模改修工事が完了します
■公設地方卸売市場の開設50周年記念事業を実施します
■先端技術を活用したスマート農業を推進します
■高齢者の介護予防に役立つ知識の普及啓発を図ります
■暮らしに役立つ行政情報を対象者に応じて配信する「秋田市公式LINE」を運用します










完成した日新小校舎








園芸振興センター


©2025秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.