※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2025年4月18日号

秋田市指定文化財を新たに2件指定


鉄地革包錆色漆塗三枚仏胴具足
(てつじかわつつみさびいろうるしぬり
さんまいほとけどうぐそく)
黄唐織牡丹唐草地紋胴服陣羽織
(きからおりぼたんからくさじもん
どうふくじんばおり)

 このたび、上の2件(佐竹史料館所蔵)を秋田市指定文化財に指定しました。これにより市指定文化財は165件となり、国・県指定を合わせると市の指定文化財は303件になります。
●問い合わせ/文化振興課tel(888)5607
員数/各一領
年代/桃山時代
種別/有形文化財(工芸品)
 この2つは、秋田藩初代藩主佐竹義宣(よしのぶ)に仕え、家老として活躍した梅津憲忠(うめづのりただ)が所用していたとされるものです。
 具足の各部位と陣羽織には「慶長19年大坂冬の陣で憲忠が着用した」ことが金漆(きんしつ)などで記されています。また、具足の深い傷と陣羽織にある数カ所の傷は、大坂冬の陣での憲忠の奮迅の様子を記した各種文献資料と整合性が認められます。
 佐竹氏の家臣が着用した形式がわかる数少ない資料であることからも、大変貴重な資料です。


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