※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2025年10月3日号

佐竹史料館リニューアル!

さらりと 復習、秋田藩


リニューアルオープンする佐竹史料館がある千秋公園。
これからの紅葉シーズン、歴史散策もおすすめです♪

御隅櫓(おすみやぐら)

見張り場や武器の保管庫の役割を担った建物。最上階には展望台が設けられています。
観覧料150円(高校生以下無料)
表門(おもてもん)

久保田城本丸の正門。本丸の玄関口として警備上からも重要な地点とされました
御物頭御番所(おものがしらごばんしょ)

城内に唯一現存する藩政時代の建物(1758〜1778年に建築と推定)。二ノ門(長坂門)の開閉と城下の警備、火災の消火などを担当していた物頭の詰所でした

久保田城の始まり

 常陸の国(現在の茨城県)に拠を構えていた佐竹氏は、清和天皇の流れをくむ源氏の名門で、全国の大名の中でも古い歴史を持つ家柄です。関ヶ原の戦いの後、出羽の国・秋田に国替えされた佐竹義宣は、当初土崎湊城に入城しましたが、約1年後、神明山(現在の千秋公園)に新たに城を築きました。久保田城は自然の台地を利用して築かれ、石垣や天守を持たない土塁の城であったことが特徴です。
 佐竹氏は12代、約270年にわたり秋田の地を治め、その城下町を中心に秋田市は発展してきました。培(つ ちか)われた歴史、文化、産業は現在の秋田市の礎となっています。
 公園内には再建された御隅櫓、表門、そして唯一現存する藩政時代の建物である御物頭御番所などがあり、今なお残るお堀や土塁とともに、当時の面影を伝えています。

笑顔でおもてなし


久保田城址歴史案内ボランティアの会
松渕三郎さん

 千秋公園を周りながら、久保田城や佐竹氏の歴史などをご案内しています。本丸に銅像が立つ12代義堯(よしたか)が話題になることが多いのですが、城を築いた初代義宣についてもぜひ知ってもらいたいです。
 佐竹史料館のオープンで公園を訪れるかたも増えると思います。ご希望に合わせて案内しますので、二の丸にいる私たちに気軽に声をお掛けください。

お待ちしてます!

古地図で城めぐり

 久保田城址歴史案内ボランティアの会が解説します。久保田城跡(千秋公園)を古地図や絵図を手に散策します。当時の面影を探しながら、城跡めぐりを楽しみませんか。
日時/11月8日(土)午後1時30分〜3時30分
参加費/500円 先着/25人
申込み/10月6日(月)午前9時から佐竹史料館tel(827)5075

秋田藩政時代の歴代藩主

【初代】義宣(よしのぶ)
久保田城を築城し、城下町の造成も行った。新田、鉱山、森林資源の開発にも力を入れた

【2代】義隆(よしたか)
先代に続き、藩政の基盤を造った。初めて秋田藩の領知高(20万5千800石)が確定した

【3代】義処(よしすみ)
評定所(藩の重役が会議を行う場)の新設など、藩政機構を整備した。新たに2つの分家を創出した

【4代】義格(よしただ)
10歳で家督を継ぎ、阿仁銅山の経営や植林の奨励などに取り組む

【5代】義峯(よしみね)
藩の財政再建に尽力し、川尻村に寛永通宝を鋳造する鋳銭座(ちゅうせんざ)を設ける。秋田蕗に関する逸話がある

【6代】義真(よしまさ)
式部少輔家(しきぶのしょうけ)の生まれ。18歳で家督を継ぐも、在位はわずか4年であった

【7代】義明(よしはる)
藩の財政再建を図ろうと取り組むも、「銀札騒動」が起こり、藩政に混乱が生じた

【8代】義敦(よしあつ)
天明の飢饉(ききん)や財政難に対応。曙山(し ょざん)と号し自ら絵筆を取り、小田野直武らとともに秋田蘭画を描いた

【9代】義和(よしまさ)
寛政改革を進め、郡(こ おり)奉行の再設置や藩校・明徳館の創設などを行った。名君とうたわれる

古書画臨模及自画(こしょがりんもおよびじが)(部分)
詩歌や書画にも造詣(ぞうけい)が深かった、9代藩主義和が残した作品の1つ

【10代】義厚(よしひろ)
養蚕をはじめとする産業の育成や振興に取り組む。天保の飢饉や海岸警備にも尽力した

【11代】義睦(よしちか)
異国船の出現により、土崎湊や新屋村などに砲台を築くなど、海岸防備を強化した

【12代】義堯(よしたか)
最後の藩主。戊辰戦争では新政府側として参戦。明治4(1871)年に現在の秋田県が誕生した

本丸に立つ義堯公の銅像

文化施設の開館時間延長

 佐竹史料館のリニューアルオープンから2週間、赤れんが郷土館、民俗芸能伝承館、旧金子家住宅の開館(観覧)時間を午後6時まで延長します。
期間/10月25日(土)→11月7日(金)
観覧時間/午前9時30分〜午後6時 *通常は午後4時30分まで。

文化施設をおトクにまわろう!
くるりん周遊バス

 休止していた文化施設共通観覧券「くるりん周遊パス」の販売を10月25日(土)に再開します。
 下記の9施設で1回ずつ利用できるお得な観覧券です。9カ所合わせて2,170円かかるところ、1,000円でまわれちゃう!
 文化施設を巡って、歴史や文化の魅力を満喫しませんか。
料金/1,000円
有効期間/購入日から1年間
販売場所/下記の対象施設
対象施設
●佐竹史料館 ●久保田城御隅櫓 ●民俗芸能伝承館 ●旧金子家住宅 ●赤れんが郷土館
●千秋美術館 ●旧黒澤家住宅 ●秋田城跡歴史資料館
●旧秋田藩主佐竹氏別邸(如斯亭(じょしてい))庭園

旧金子家住宅

*佐竹史料館、千秋美術館は常設展が対象です。詳しくは各館へお問い合わせください。
*いずれも高校生以下は観覧無料。
*本券の提示で、県立美術館と大森山動物園の割引特典もあります。詳しくは下記コードからご覧ください。

共通観覧券
●問い合わせ/文化振興課tel(888)5607


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