※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2026年1月2日号

叶(かな)う!? 叶(かな)える!work style


方でも、望んだ場所で望んだ仕事ができるように、そして将来を担う若者が秋田に残る選択ができるように、市では働く環境の充実に力を入れていて、企業の新規雇用や人材育成、秋田市進出の準備経費などに助成しているほか、起業をめざすかたなどへの創業支援も行っています。
 また市内には、下の写真のようなコワーキングスペースシェアオフィスが年々増えていて、働く環境の変化に伴い、柔軟に拠点を構えたい法人のニーズにも対応したサポートに努めています。
 “叶う!? 叶える! work style“-。この特集では、ここ秋田市で「自分らしい働き方」を見つけた、そんなみなさんの声をお届けします!
●問い合わせ
☑ 企業誘致について…企業立地雇用課tel(888)5733
☑ 起業をめざすかたへの支援について…商工貿易振興課tel(888)5729
☑ 再生可能エネルギー関連産業について…新エネルギー産業推進室tel(888)5743

市の企業立地

市の創業支援

コワーキングスペース=さまざまな人が共有して利用できるオープンな作業スペース

Atelier AL☆VEⅡ (東通)
(アトリエ アルヴェツー)
Atelier AL☆VE(東通)
(アトリエ アルヴェ)
リージャス秋田駅前
ビジネスセンター (中通)
シェアオフィスmag(中通)(マグ)
Newテラス広小路(千秋)
GALLERIA(ガレリア)大町(大町)
COWORKING SPACE SYNERGY(南通)
(コワーキング スペース シナジー)
Atle DELTA(保戸野)
(アトレ デルタ)

オフィス確保支援

 市では、新たに秋田市へ進出する企業や、事業所などを新設・増設する市内企業などに、オフィスなどの賃借料や入居費を助成しています。
 実際にこの制度を活用し、アルヴェに拠点を置く誘致企業2社で働く2組にお話を伺いました。

株式会社ハルシステム秋田サテライト(情報サービス業)
*Atelier AL☆VEⅡに入居
お客様のニーズに合わせて、すでにあるシステムのカスタマイズや、システムの開発などを行っています。

ホームページ

小野寺響子さん、小野寺一輝さん

【Q】みなさんの
1 入社のきっかけ 2 働き心地を教えてください!

A1
 コロナ禍で県内就職の競争率が高い中、将来的に地元・秋田市にオフィスを構える予定があったこの会社を選びました。
 面接時は、私たちが双子だと気がつかなかったそうで、二人とも採用になったのは偶然なんです。

A2 東京の本社から秋田オフィスに移ったお二人。今の環境について教えてくれました。
一輝さん
 東京でもテレワークが多かったので、秋田でも仕事のスタイルや質が変わらずに働けています。
 アルヴェはお店が多いので、自分にちょっとしたご褒美(ほうび)を買ったり、1階で行っているイベントを休憩時間に眺めたり、気分転換をしながら働けるのがいいですね。
響子さん
 駅直結で、天気を気にせず出勤できてとても快適です。東京では、1時間かけて電車でプロジェクト先へ通勤したり、帰省のため連休を取ったり…。今は通勤時間も短く、家族との距離も近くなったので、自分のために使える時間も増えました。
 二人で解決できないことは、オンラインで東京の先輩にすぐ確認できるので、以前と変わらず仕事ができています。

株式会社プライムアシスタンス秋田センターアルヴェ
(アシスタンス事業)

*アルヴェにオフィスを開設
全国の自動車トラブルに24時間、電話で対応しています。お客様に寄り添い、現場へ急行するスタッフの手配などを行っています。

ホームページ

浅利優作さん、金子美優さん

【Q】みなさんの
1 入社のきっかけ 2 働き心地を教えてください!

A1
優作さん
 東京での大学生活期間は、まさにコロナ禍真っただ中。お店が営業できない状態などから人口が多い都会の大変さを感じて、地元・秋田に戻ろうと思いました。車を持っていなかったので、駅直結という立地のよさも決め手になりました。
美優さん
 東京都出身で、大学進学を機に秋田市へ。今では、東京では暮らせないと思うほど居心地がよくて、何より人が温かい!管理職も含めて女性が多い職場なので、私もここで輝きたいと思ったことも理由の一つです。

A2 シフト制で夜勤もあるお二人。職場の様子について教えてくれました。
優作さん
 気さくで、気にかけてくれる仲間とのつながりの濃さを感じる職場です。交通の便がよく通勤もしやすく、お店も多いので同僚とご飯に行くことも。夜勤明けに、一緒に食べるラーメンは沁(し)みます。
美優さ
 相談しやすく安心して働ける環境です。大変なこともあるけれど、いつでも楽しんで取り組みたいと思っています!
 オフィスがきれいで気持ちよく過ごせますし、ジュースやみそ汁などが飲める給茶機もあるんです♪

企業誘致

 市では、若い世代や女性の活躍が期待されるIT関連産業や、電子デバイス、輸送機関連、医薬・医療機器関連の製造業、再生可能エネルギー関連産業などをおもなターゲットとして、各種優遇制度などを活用した企業誘致に取り組んでいます。

株式会社社ハイテック・システムズ東北技術センター
(製造関連サービス業)

令和5年12月、雄和に立地。国内外から依頼される電子機器パーツの修理事業を展開しています。
秋田市への進出の決め手は、東北の拠点として最適な空き工場があり、人口が多く人材確保が見込めたこと!

ホームページ

地元採用!
メカトロパーツ部リーダー
高間館(たかまだて)憲人さん

【Q】 1 働き心地 2 今後のビジョンを教えてください!

A1
 おもな業務は故障した電子基板などの修理です。前職でも電子機器の保全を担当していたので、機器の故障で困っているお客さまの気持ちがよく分かります。他では修理できなかった故障品の依頼も多いので、実績を積み重ねて信頼を勝ち取って行きたいです。高い専門スキルを持った人材も増え、一緒に努力できる環境がやりがいに。

A2
 機械は壊れる前の「予防保全」が大事です。老朽化による故障は、二次故障につながることも…。“ものづくり工場のホームドクター〟として、秋田から世界のものづくりを支えていきたいです。
 ずっと秋田市で働いていて、地元の少年野球チームのコーチをしています。ここが、その子どもたちにとって将来働ける会社になっていくとよいですね。

企業誘致の実績と今後の動き

 今年度は、企業訪問を増やすなど、より積極的な誘致活動を行い、11月末現在で9社と過去最多ペースで誘致が決まっています。経済の活性化と魅力的な雇用の場を確保するため、さらに力を入れて、市への進出を企業に働きかけていきます!

R7、新エネ関連企業を2社誘致しました↑
企業誘致→再エネ電力を活用したデータセンターを誘致
環境整備→再エネ電力を100%供給する「再生可能エネルギー工業団地」の整備

“国内最先端の新エネルギー産業都市“へ

 今後、進出が期待されるのは洋上風力発電などの再生可能エネルギー(再エネ)関連企業です。市では、再エネ関連産業の振興による経済と環境の好循環をめざしています。
 現在、再エネ関連企業の誘致や北部地区で工業団地の整備を進めています。

市の新エネ推進

創業支援

 新たに起業をめざすかたを応援する、さまざまな市の支援制度があります。
 ここでは、その制度を活用している2者にお話を伺いました。

合同会社LFC(建設・土木業)
「チャレンジオフィスあきた」にオフィスを構え、ドローンを駆使した赤外線調査などで、建物・インフラの点検を行っています。

ホームページ
*「チャレンジオフィスあきた」は、起業家の育成・支援、オフィスの提供、専門家による相談支援を行う施設です。
高校の同級生と地元で起業!
代表社員 佐藤拓海さん

【Q】みなさんの
1 起業のきっかけ 2 支援制度の活用
3 今後のビジョンを教えてください!

A1
 前職は銀行員で、いろいろな業界を見た中、今後ドローン業界が伸びると感じ、高校の同級生三人で起業しました。全員この業界は未経験ですが、「自分たちで何かやりたい!」という共通の思いを持っていました。

A2
 市が運営するチャレンジオフィスあきたに入居することで、市に認められた事業として信用にもつながると思い、入居を決めました。民間のオフィスより家賃が安いのも魅力です。
 起業時の不安や孤独は、市のバックアップのおかげで乗り越えられました。実情に添ったアドバイス、専門家の紹介、セミナーや補助金の情報提供なども受けられて、入居者同士のつながりも広がりますよ♪

A3
 技術を極めて、「この業界ならLFCだね」と言ってもらいたいです。未経験が、時に多様なアプローチを生み出すこともあると思うので、秋田に必要なことなら何でもチャレンジしたいです。“一歩踏み出せない〟というかたにとって、モデルとなる企業になれたらうれしいです。

iibe(いいべ)(小売業)
「中心市街地等空き店舗対策事業」を活用して中通に店舗を構え、古着などを販売しています

インスタグラム

*「中心市街地等空き店舗対策事業」は、中心市街地や商店街などの空き店舗・テナントへの出店に係る経費を一部補助する制度です
私たちのお店“いいべ“♪
店主 宗形かれんさん
サポート 宗形健士朗さん

【Q】みなさんの
1 起業のきっかけ 2 支援制度の活用
3 今後のビジョンを教えてください!

A1
かれんさん
 移住前は、東京のセレクトショップの同僚で、ファッションが二人の共通点。結婚・出産を機に移住を考え、秋田市の移住ツアーに参加しました。両親が秋田出身という縁もあり、ここで二人の好きな洋服のお店を始めることにしました。

A2
健士朗さん

 移住ツアーで伺った企業からこの制度を教えてもらい、その足でチャレンジオフィスあきたに話を聞きに行きました。移住後はイベント出店をしながら、店舗はいずれ…と思っていましたが、知り合ったかたにこの場所を紹介してもらい、いろいろな出会いや縁が重なって、「あの制度が活用できるならやってみよう!」と支援が後押しになりました.

A3
 店舗やイベントを通して古着と“秋田のいいモノ・コト・ヒト〟を紹介していきたいです。異業種のかたともコラボしたいです!移住者だからこそ見えるものを見つけて、楽しいことをやっていきたいです。

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