※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2021年12月3日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

回顧 令和3年 -雪への備え-

ほどよい降雪であってほしいものです…
(写真は昨年12月の太平山)
 初冬の澄んだ冷気の中、歩道に降り積もった枯葉を踏みしめながら歩いていると、この季節らしい突然の時雨(しぐれ)模様。師走、今年も残すところわずかとなりました。みなさんも今頃は年賀状やカレンダーの準備をしたり、中にはクリスマスや新年を待ち望み、あれこれとプランをお考えのかたも多いかと思います。
 さて、冬に向けた本市の大きな役割に大雪への備えがあります。昨冬は1月と2月に12時間降雪量としては観測史上最大を記録し、8年ぶりに秋田市道路豪雪対策本部を設置しました。今冬はどうかというと、気象庁の見通しでは、12月をピークに温室効果ガスなどに起因する「ラニーニャ現象」の発生する可能性が大きいとしており、豪雪などの気象災害には最大限の注意を払う必要があります。
 先月10日には市道路除排雪対策本部を設置し、昨冬に増してきめ細かく市民生活と社会経済活動を支えていくことを確認しました。いくつかご紹介すると、初動体制の強化として、除雪業者の裁量で作業に着手できる自主観測エリアに御所野や南ケ丘、山手台地区など高台にある6団地を加えました。また、現在でも作業の有無に関わらず機械の維持管理費の一部を負担していますが、気象庁の新たな降雪予報と連動し、さらに迅速に作業を進めるため、主要道路を対象に除排雪業者への待機補償費を導入することにしました。
 ただ残念ながら年々業者数が減少し、除雪機械のオペレータも不足傾向にあることも実状です。家の前の雪寄せなど市民のみなさんの協力も得ながら、除排雪業者と一体となり、市民生活に支障をきたさないように市としても最大限の努力をしていきます。
 いよいよ年の瀬も押し詰まってきました。みなさんにとってはどんな1年だったのでしょうか。私としては、昨年に引き続き新型コロナウイルスの感染拡大対策に力を注いだことが、真っ先に思い起こされます。東京2020オリンピック・パラリンピックでの日本選手や地元選手の活躍にも心躍らされました。4月の市長選挙においては、コロナ禍にあって「命とくらしを守り抜く!」と掲げ、市政のかじ取り役を担うことになり、改めて責任の重大さをかみしめています。
 千秋公園では、冬の風物詩になっている樹木の雪吊りが秋田の冬の季節感を一層際立たせ、長年市民に時を告げてきた時鐘(ときがね) は、大晦日の夜、自動鐘つき機ではなく、例年どおり人の手で除夜の鐘がうち鳴らされる予定です。新たな年の夜空に、きっと荘厳な鐘の音が響きわたることでしょう。それではみなさん、どうぞよいお年をお迎えください。

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