第3章 市民の健康状況と健康課題(第1節保健統計からみた市民の健康)

健康あきた市21


最終更新 2003.12.09


第1節 保健統計からみた市民の健康

 市民の平均寿命は、平成12年時点で男性77.4年、女性84.9年となっています。10年前の昭和60年との比較では男性は2.6年、女性は4.1年長くなっています。また、全国、秋田県平均と比較しても高い数値になっています。

平成2年 平成7年 平成12年
75.92 81.90 76.38 82.85 77.71 84.62
秋田県 75.29 81.80 75.92 83.12 76.81 84.32
秋田市 76.10 82.30 76.50 83.20 77.40 84.90

平均寿命

 死亡者数は平成13年で2,259人、死因別の主要疾患の順位では第1位が悪性新生物(がん)、第2位が脳血管疾患、第3位が心疾患で、いわゆる生活習慣病とされる3疾患で全死亡者の6割以上(61.31%)を占めています。

主要死因別疾患割合

 市民の死因別死亡率の推移をみると、昭和52年まで死因の第1位は脳卒中でしたが、平成13年ではがんが最も多く、人口10万人あたりで236.2、続いて脳卒中の110.6、心臓病の88.3の順となっています。

主要死因別死亡率の年次推移(10万対)

 がん、脳卒中、心臓病の三大生活習慣病の死亡者数を年齢別にみると、脳卒中と心臓病の死亡者が80歳以上の高齢者層に多くみられるのに対し、がんは50歳前後から増えはじめ70歳代でピークを迎えています。

三大生活習慣病の年齢別死亡者数(平成13年)

年齢調整死亡率とは、人口の年齢構成の影響を調整して求める死亡率です。 死亡率(粗死亡率)は死亡者数/人口で単純に求められますが、高齢者の多い地域では死亡率が高くなる傾向があり、この計算方法では地域での単純な比較に適していないため、一般的には「昭和60年モデル人口」を用い地域の人口年齢構成が一定のものと仮定して再計算した死亡率です。

 脳卒中の年齢調整死亡率(人口10万対)は、昭和55年から昭和60年にかけて大きく低下し、その後も低下傾向にありますが、寝たきりや痴呆の原因となるため、引き続き脳卒中予防は必要と考えられます。

脳卒中の年齢調整死亡率の年次推移

 心臓病の年齢調整死亡率(人口10万対)は、年々低下傾向にありますが、心臓病は急死に至ることもあり、生活習慣改善等の予防が必要と考えられます。

心臓病の年齢調整死亡率の年次推移

 がんの年齢調整死亡率(人口10万対)は、男女とも横ばい傾向であり、今後の減少が望まれます。

がんの年齢調整死亡率の年次推移

 がんによる死亡者数では、全死亡者数の781人のうち、胃がんによる死亡が141人と最も多く、続いて肺がん(108人)、結腸がん(75人)となっています。
 生活習慣病対策として、がん予防対策を講ずることは勿論のことですが、とりわけ胃がん、肺がん予防対策を重点的に行う必要があります。

悪性新生物(がん)部位別死亡者数(平成13年)


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