第7章 計画の推進体制

健康あきた市21


最終更新日 2003.12.09


 健康づくり運動の推進にあたっては、この計画の趣旨を広く市民へ周知し、健康づくりの重要性について認識を深めるため、多様な機会と経路を駆使して運動を推進する必要があります。また、市民自らが実践、継続し、その結果を評価しながら次のステップに進むことが大切です。
 健康づくりに対する個人の取り組みを、家庭や地域、学校、職場、企業および行政機関等が支援する体制をつくり、市民運動として定着させることが重要となります。

第1節 運動の推進体制

(「健康あきた市21計画推進会議(仮称)」の設置)

 健康づくりを市民みんなで取り組む運動として展開するためには、その推進の母体となる組織を設けて、総合的・効率的な推進と計画の進行管理を行う必要があります。
 そのため、この計画を策定するために設置した「健康秋田市21計画(仮称)策定委員会」および「健康秋田市21計画(仮称)運動推進協議会」を発展的に改組し、市民や学識者、教育関係団体、職域団体、経営者団体、保健医療関係者およびマスコミ関係者で構成する「健康あきた市21計画推進会議(仮称)」を設置し、健康づくり運動の普及啓発、実践機運の醸成、事業評価および健康施策の提言等を受けながら、市民の健康づくりを計画的に推進していきます。

(「健康づくり連絡会(仮称)」の設置)

施策を健康という観点から横断的に検証するため、秋田市職員で構成する「健康づくり連絡会(仮称)」を設置し、「健康のまちづくり」について検討していきます。

第2節 健康づくりを推進する場とそれぞれの役割

人はライフステージに応じて、家庭や地域、学校、職場など様々な場で社会生活を営んでいます。市民が生涯を通じた健康づくりを進めるためには、それぞれの場でその特性に応じた健康づくりを推進する必要があります。

家   庭
  • 家庭は、個人の生活の基礎的単位であり、乳幼児からの生涯を通じた正しい生活習慣を身につける場として重要な役割を持っています。また、家庭は健康の重要性の学習する場でもあり、休息の場でもあるため、家族ぐるみで健康づくりに取り組む必要があります。
地   域
  • この計画を推進するにあたっては、一人ひとりの生活の場である地域での自主的な取り組みが重要な意義を持っています。個人の健康は社会的な仕組みに影響されることが多いため、市民の健康に係わる社会環境の改善、自然環境を守るといった活動を通して、より健康的な地域づくり・まちづくりを進めることが必要です。
学   校
  • 学校は、少年期から青年期にかけて多くの時間を過ごす場であり、健康教育を通じて健康観の確立や、望ましい生活習慣の習得の場として重要な役割を担います。そのため、児童・生徒や学生に対して健康に関する学習の機会を増やし、自分の意志で適切な判断や行動をとれるよう、健康教育の充実が望まれます。
職   場
  • 就労している市民の多くは、職場内で多くの時間を過ごしており、労働環境や、職場のコミュニケーションの改善といった健康づくりの支援体制を整備し、産業保健の向上をはかることが重要です。
  • 法令等に基づく健康診断の実施はもちろんのこと、健全な職場環境の確保のもとに完全分煙・禁煙など、喫煙対策への取り組みなどが望まれます。

第3節 推進主体の基本的な役割

 この計画のもつ意義は、単に目標値を定めることではなく、健康づくりの目標について市民が共通の認識を持ち、共に健康づくりを推進していくことが重要となります。
 そのために個人、地域、学校、企業および行政機関等が、それぞれの立場の特色を生かして補い合い、密接に連携をはかりながら、社会全体で健康づくりを推進していくことが必要となります。

市   民
  • 健康づくりは、個人の努力と実践が基本となります。健康の大切さを再認識し、正しい知識をもって健康的な生活習慣を実践し、自分の健康を実現することが求められます。 
  • 市民一人ひとりの行動や生活スタイルが、周囲の人の健康や地域のコミュニティ、自然環境などに影響を及ぼすことを自覚し、これらの環境に配慮した生活行動が求められます。
  • 健康づくり活動をはじめ、地域での様々な活動に参加することは、一人ひとりの健康づくりを支えるとともに、運動の輪を広げる原動力となります。地域における健康づくり活動に積極的に参加するなど、市民主体の「健康のまちづくり」に取り組む必要があります。
ボランティア
団体・NPO
(非営利団体)
  • ボランティア団体やNPOは、柔軟で先駆的な活動に取り組むことができ、活動を通じて多方面にわたり多くの人々とつながることができます。健康に関する情報やサービスを身近にきめ細かく提供することや、これらの相互の連携・情報交換、ネットワークの形成による効果的なサービスの提供が期待されます。
企   業
  • 健康づくりのための活動の場や機会の確保、地域社会の一員として地域への関心を深め、地域活動などに積極的に参加することが期待されます。
マスメディア
  • マスメディアは、不特定多数の人々を対象に、大量の情報を迅速に伝えることができ、世代を問わず大きな影響力を持っています。また、最近の健康情報はマスメディアによるところが多く、特に青少年に対して強い影響力を持つことから、健康づくりの必要性や科学的根拠に基づいた正確な情報を伝達する役割が期待されます。
    また、市民が健康づくりに主体的に取り組むことができるよう、意識啓発に配慮した情報提供が期待されます。
保 険 者
  • 国民健康保険、健康保険組合、共済組合などの保険者は、被保険者の健康の保持・増進をめざした保健事業の充実、強化をはかるとともに、行政と連携し、より効果的かつ効率的な活動を展開していくことが求められます。病気のリスクを減らすために被保険者の健康づくりや健康診査の事後指導などの充実、強化が期待されます。
秋 田 市  秋田市は、この計画を効率的に推進するため、健康づくりの気運の醸成につとめるとともに、市民の健康づくりや、地域保健推進員などの地域活動の支援、健康づくり対策の調整・推進の役割が求められます。このため、次のような活動に重点的に取り組んでいきます。
  • 誰もが健康で安心して充実した生活が送ることができるように、それぞれの地域で市民相互の支え合い・助け合いによって、共に生きる地域づくりにつとめます。
  • 市民の健康づくりを進めるため、手軽にいつでもどこでも健康づくりができるよう、正しい健康情報の提供や健康づくりのための環境整備をはかるなど、健康づくりのための「まちづくり」につとめます。
  • 生涯を通じた健康づくりを積極的に推進するため、生活習慣の改善に取り組む市民に対し、様々な機会を捉えて健康に関する学習機会と場を提供します。
  • この計画に掲げる目標値の達成状況等の評価システムを構築し、評価のための調査等を実施するとともに、施策を健康という観点から検証し、市民の健康づくりを支援できる体制を整備します。

第4節 各保健事業の一体的推進

 生涯を通じた健康づくりを推進していくためには、すべての市民が地域や職域を問わず、生涯を通じて共通の基盤に立った保健サービスが受けられるようなシステムの確立が必要です。
そのため、市では地域保健、職域保健および学校保健関係者等の連携を密にし、各保健事業の一体的な推進につとめます。

第5節 計画の進行管理と評価

 この計画を効率的かつ効果的に推進するためには、計画の進行管理と評価が重要となります。
 そのため秋田市では実行期間の最終年度としている平成22年までの8年間については、定期的に地域でのモニタリングなどを行い、計画の取り組み状況の把握につとめます。
 また、中間評価年度の平成19年度には、数値目標の達成度や各種健康づくり活動の成果を評価する手法を確立し、社会情勢や市民ニーズの変化などに的確に対応した計画の見直しを行うとともに、最終年度となる平成22年度には、目標値の達成度を評価・検証し、その後の計画へ反映させていきます。

計画の進行管理と評価


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秋田市保健所保健総務課
郵便番号 010−0976
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FAX 018−883−1171
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