秋田市新世紀プラン - 基本構想
◆◆◆基本理念達成のための重点テーマ◆◆◆
 基本理念達成のため、本市が総力を挙げて取り組むべき重点テーマを次のとおり設定し、それぞれのテーマで各分野にわたる施策を横断的に検証することにより、それぞれを有機的に連携させ、総合計画に位置付けられた各事業に総体として最大限の効果を発揮させます。

 1 少子長寿社会への対応
 少子長寿社会の到来により、市民のライフスタイルや行政ニーズが変化するとともに、社会保障費の負担増や生産活動の低迷等が懸念されます。そのため、安心して子どもを産み育てられる一方、高齢者・女性が能力を活かして活躍できる環境づくりなど、少子長寿社会へ政策的対応をはかる必要があります。

 2 環境と調和したまちづくりの推進
 オゾン層の破壊や温暖化といった地球環境問題および環境ホルモンなど有害化学物質問題が顕在化しています。大量生産・消費・廃棄の時代は終わりを告げ、自然環境と健全に調和・共生しながら豊かさの持続が可能な社会を築くことが求められています。そのためには、社会経済活動の全ての段階で環境へ配慮し、地域自然エネルギーの有効活用やエコビジネスの振興などグローバルな視点からの環境対策を、市民、事業者、行政が協働により、地域発で行う必要があります。

 3 市民共生社会の実現
 市民生活のあらゆる側面で機会の平等をはかることは、これからの共生、融合社会に適応していくために重要な課題となっています。男女や高齢者、そして障害のある人も、一人ひとりの人権が真に尊重され、市民すべてが個性を活かし、共生するまちづくりを行っていく必要があります。

 4 地方分権推進による市民主体の都市個性づくり
 地方分権の進展に伴い、自己決定・自己責任の原則のもと、地域の特性を活かしながら都市個性を発揮したまちづくりを進めていくため、自治体の役割と責任がより重要になっています。そのため、行政改革の推進や財政基盤の強化をはかるとともに、市民の意見や要望を的確に政策に反映させるシステムづくりを進めるなど、行政の自治能力を高めていく必要があります。また、市民と行政の役割分担を明確にし、新たなパートナーシップを構築することも重要です。

 5 中心市街地再生による秋田の顔づくり
 価値観の多様化・高度化、モータリゼーションの一層の進展等に伴い、従来型の都心部におけるにぎわいの都市機能が分散し、中心市街地の空洞化が進んでいます。これに抗すべく、商業等の経済的側面に加え、交通弱者対策としての社会的側面も踏まえつつ、市民のライフスタイルの大きな流れを中心市街地に引き寄せることが不可欠です。
 そのためには、地元中小小売業等の振興とあわせ、土地利用の高度化等による都市機能集積の増進や都心居住人口の増加をはかるなど、県都秋田市の顔づくりを促進することにより、都市の魅力を高める必要があります。

 6 秋田の将来を担う人づくり
 都市の最高の資産は、そこに住む無限の可能性を秘めた人材です。諸情勢の変化がさらにその速度と激しさを増すなかにあって、秋田市に新たな豊かさと発展性をもたらすことができる人材を養成しなければなりません。
 そのため、生涯にわたる種々の学習機会をとらえるとともに、幼いころから豊かな自然の中で過ごす機会を設けるなど、秋田の風土に根ざした体験や、職業を通じた研修・体験等により、視野が広く、専門性の高い創造意欲に満ちた、秋田の将来を担う人づくりを進め、本市の抱えるさまざまな課題を克服するとともに、新たな文化や産業を創造していく必要があります。

 7 IT革命に伴う社会変化への対応
 情報処理技術と電気通信技術の飛躍的な進歩とその融合により、社会のさまざまな分野で高度情報化、ネットワーク化が進展し、市民生活を巻き込んで大きな社会変化が起きています。こうしたイノベーションの成果を市民生活の向上やさまざまな行政事務に最大限活かしていくなど、政策面での対応を図っていく必要があります。


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