2000年
9月22日号



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シリーズ人Person
全国職人学会の実行委員会幹事長
工藤幸彦(くどう ゆきひこ)さん(59歳)

職人の技と心で、
一枚一枚染めあげます

 手染職人の技と心を先祖代々受け継ぐ十二代目・工藤幸彦さん(濁川字家ノ前)。
 工藤さんはこれまで、校旗やのれん、手ぬぐい、風呂敷など数多くの染め物を仕上げてきました。
 染色は季節や微妙な気温の変化、湿度、生地などにも大きく左右されます。微妙な色の違いでも納得がいかないものであれば、始めからやり直します。まさに真剣一回勝負。
 今日もギュッと帯を締め、妥協を許さない職人魂で、一枚一枚生地を染めあげていきます。
 「職人とは、普段みなさんが気楽に使っているもの、また、生活に必要なものを作っている人だと思います。だから職人の存在は、みなさんの生活に、とても重要だと思っています。職人としてお客さんの注文どおり染めあげ、お客さんやそれを目にするかたがたに喜んでもらえたり、感動してもらえたら感無量です。気持ちをこめて作るから、相手にもその思いが伝わる。心をこめ、お客さんが思い描いているような物、そして常に自分で最高だと納得できる物を作っていきたい」。
 工藤さんはいま、十月十三日(金)・十四日(土)に開かれる「全国職人学会インあきた」の実行委員会幹事長も務めています。
 このイベントのなかの分科会「全国大漁旗フォーラム」は、手染職人たちの全国組織。会場では、全国各地の腕利きの手染職人が染色した自慢の大漁旗が披露されることになっています。   みなさんも、見事な大漁旗が飾られた会場で、職人たちの含蓄に富んだ話を楽しんでみませんか。

 

全国職人学会inあきた

第2回 伝えよう!美と技のこころ意気!
全国職人学会inあきた
10月13日(金) 秋田キヤッスルホテル

●13:00〜14:30 開会式・基調講演(永六輔氏)
●15:00〜16:40 ◎分科会A【衣と食の連】
           ◎分科会B【住と工芸の連】
           ◎分科会C【全国大漁旗フォーラム】
●17:00〜18:00 落語・職人噺(入船亭扇橋師匠) 
         ●18:30〜20:30 交流会

 

■参加料
1 全日程(交流会含む)10,000円
2 基調講演・分科会・落語(交流会なし)1,500円
 ※13日のチケットはプレイガイドで発売中

 

●問い合わせ
全国職人学会inあきた実行委員会事務局 TEL(836)3900

 

10月14日(土)
秋田公立美術工芸短大
職人親子体験工房

10:00〜12:30 金銀細工の加工・染め加工・漆工芸
●対 象 小学4年生以上の親子(抽選で各7組)
●参加費 1組2,000円
●申し込み 9月29日(金)まで実行委員会事務局へ

 
 
 
 

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