V サービスの現状及び評価・整備の方向


最終更新 1998.03.20


    2 健康に気を配りたい
      健康診査
      健康教育
      健康相談
      訪問指導
      健康判定
      健康増進情報システム
      地域保健推進員活動
      秋田市立夜間休日応急診療所
      感染症予防 


1.生きがいと健康づくりの推進

1 生きがいをもって生活したい
(1)ふれあいセンター事業

現状及び評価 検証 整備の方向 時期

1.八橋ふれあいセンター(老人福祉センター)

 【施設内容】 相談室、機能回復訓練室、浴室、ヘルストロン室、会議室、
          録音室、娯楽室、図書コーナー、精神障害者作業所、各種
          福祉団体事務局、シルバー人材センター
 【併設施設】 デイサービスセンター、在宅介護支援センター
 【平成11年度利用実績】
利用場所 図  書
コーナー
ヘルス
トロン室
娯楽室 浴室 録音室 合計
延  べ
利用人数
2,292 29,239 9,523 29,216 94 70,364

○ 高齢者の生きがいと健康づくりのために、「けやき大学」において様々な
 講座を開催しています。

【平成11年度利用実績】
講座名 科   目 回 数 参加延べ人数
教養講座 暮らしやすい未来を!!
いきいき生活講座

55人
88人
スポーツ教室 リズムにのって健康体操
気功健康法薬草教室

89人
124人
趣味講座 ペン習字教室
陶芸教室
実用書道教室

12
10
208人
177人
233人
合    計 53 974人

















○ 「けやき大学」の講座修了後、修了者が引き続き学習・活動できるように、   サークルづくりを支援していきます。
   また、教養講座については、講義だけではなく、施設見学や野外活動など  の内容を盛り込むことを検討します。
12年度

2.御所野ふれあいセンター(御所野交流センター)

 高齢者福祉の拠点として、平成9年3月に御所野にオープンした中央地区老人福祉センター内にも、ふれあいセンターを設けています。
【平成11年度利用実績】
利用場所 多目的ルーム・プレイルーム 機能訓練室 会議室 合計
延  べ
利用人数
子ども 5,597人、大人 4,347人 431人 168人 10,545人

(1)地域との交流事業
 【平成11年度利用実績】    
行     事 延べ参加人数
竿燈演技披露、夏祭り、餅つき大会
幼稚園児と地域の高齢者とのふれあいなど
1,863人

(2)介護教室の実施状況
  介護に関する勉強会や、ふれあいセンターに併設されている特別養護老人 ホームの見学会などを実施しています。











(1)地域との交流事業
  高齢者をはじめとする世代間交流の拠点として、多くの世代、様々な分野の人たちがふれあえるように、周辺地域だけではなく広い地域での活発な交流事業を展開していきます。

12年度

(2)いこいの家

現状及び評価 検証 整備の方向 時期

1.事業の目的

 高齢者が気軽に立ち寄ることのできる、憩いの場、生きがいづくりの場を提供し、心身の健康増進を図ることを目的としています。
2.利用状況
9年度 10年度 11年度
八橋老人
    いこいの家
(昭和47年開所)
開所日数 295日 294日 268日
利用人数 23,992人 25,345人 23,040人
1日平均 81.3人 86.2人 86.0人
飯島老人
    いこいの家
(昭和50年開所
開所日数 295日 293日 267日
利用人数 18,379人 16,429人 10,187人
1日平均 62.3人 56.0人 38.1人
大森山老人と
子どもの家
(昭和55年開所)
開所日数 295日 294日 268日
利用人数 4,759人 4,330人 8,184人
1日平均 16.1人 14.7人 30.5人

○ いこいの家は、個人やグループの制約なしで利用できる憩いの場として、サークル活動や集会、研修、学習などに広く利用されています。
○ 恵まれた自然環境を生かした、未利用地の有効活用を図る必要があります。
○ これまで以上に、地域に密着した各種事業の取り組みをしていくため、平成9年度から、いこいの家
 これまでの定期的な利用者に加え、新たな自主事業も実施しながら、利用者の拡大を図ります。
 また、各種会議や懇親会の場としての利用については、老人クラブや地域社会福祉協議会などとの連携を働きかけていきます。

○ 地区の体育指導員と連携を図るとともに、老人クラブにも働きかけながら、高齢者のスポーツ指導者を育成し、年齢層を超えて世代間交流もできるような軽スポーツ教室を開催していきます。

○ 近隣の地区社会福祉協議会や老人クラブと連携を図りながら、高齢者の生きがいづくりと健康づくりを推進するために、新たに「いきいきサロン」事業を実施します。
(注)「いきいきサロン」とは、日頃家に閉じこもりがちな高齢者を対象にした、寝たきり予防、痴呆予防のための事業で、楽しく気軽なレクリエーションや、昼食、入浴などをしながら、高齢者の社会的な孤立を防ぎ、心身機能の低下を防ぐもので、いこいの家3館それぞれ進めていきます。
12年度

2.御所野ふれあいセンター(御所野交流センター)

 高齢者福祉の拠点として、平成9年3月に御所野にオープンした中央地区老人福祉センター内にも、ふれあいセンターを設けています。
【平成11年度利用実績】
利用場所 多目的ルーム・プレイルーム 機能訓練室 会議室 合計
延  べ
利用人数
子ども 5,597人、大人 4,347人 431人 168人 10,545人

(1)地域との交流事業
 【平成11年度利用実績】    
行     事 延べ参加人数
竿燈演技披露、夏祭り、餅つき大会
幼稚園児と地域の高齢者とのふれあいなど
1,863人

(2)介護教室の実施状況
  介護に関する勉強会や、ふれあいセンターに併設されている特別養護老人 ホームの見学会などを実施しています。











(1)地域との交流事業
  高齢者をはじめとする世代間交流の拠点として、多くの世代、様々な分野の人たちがふれあえるように、周辺地域だけではなく広い地域での活発な交流事業を展開していきます。

12年度

(2)生涯学習の推進

現状及び評価 整備の方向
 高齢社会にあって、学習や社会参加を通じて自己実現や生きがいを求め、充実した生活と人生を送ろうとする高齢者が増加している。
 このような高齢者の様々なニーズに対応し、高齢者自身が、自立的な生活を続け、生きがいのある生活を送ることをねらいとして、公民館を中心に高齢者学級・大学の開催、各種趣味・教養を高めるための学習やサークル活動の奨励・援助などを行っている。
 しかし、これらに参加している高齢者は、地域の一部の高齢者にとどまっていることから、もっと広範な高齢者の参加が望まれると同時に、学習活動で得られた成果が地域に還元されることが期待されている。
 また、公民館で行われている世代間交流事業のように、高齢者が知識と経験を生かし、地域活動・社会活動へ参加することが重要であり、生涯学習・社会教育活動の指導者やボランティアとしての活躍の場が提供されなければならない。
 高齢者の学習の広がりと、年齢、経験等の個人差に応じて学習内容の多様化、高齢者の豊富な知識・経験を生かした社会参加活動を促すため、次の施策や事業を展開する。

1.学習機会の提供

(1) 学習機会の拡充
  • 施設整備や運営方法等の改善による、学級・講座の増設。
  • 生涯学習関連機関・団体との連携などにより、学習機会と場の情報提供。
  • 個人学習の奨励・援助。
(2) 学習内容の充実
  • 社会の変化を理解するための時事問題に関すること。
  • 再就職に役立つ知識・技術の習得に関すること。
  • 若い世代との相互理解を深め、ボランティアなど社会参加に関すること。
  • 健康管理や仲間づくりに関すること。

2.団体育成・指導者養成

  • 高齢者団体、サークル等の育成。
  • 高齢者団体、サークル等の指導者の養成。

3.社会参加活動の促進

  •  生涯学習・社会教育活動の指導者やボランティアとして派遣する高齢者人材活用事業の実施を検討する。
  •  公民館等による世代間交流事業の充実により、高齢者の知識・経験を地域社会に還元する。

(3)市民スポーツの振興

現状及び評価 整備の方向
 急速な社会情勢や環境の変化は、日常生活において運動量の減少に拍車をかけ、健康な生活を脅かす要因として重要な問題となっているとともに、労働時間の短縮、週休2日制の普及による余暇時間の増大など、高齢化社会の進行と相まって、ライフスタイルをどのように創造するかが課題となっている。
 このため、医療による対症療法的な解決から、予防による健康へのアプローチが重要視され、スポーツを取り入れたバランスの良いライフスタイルを築くことができるよう、市民一人ひとりのニーズに応えられるプログラムやスポーツ活動推進体制の強化・拡充などスポーツ環境の充実が求められている。
 また、リーダーバンクを整理することにより有資格者による専門的な指導を受けるなど、年齢や個々の実態に応じたスポーツライフを定着させるために準備が進められている。

(1) 市民スポーツの充実

 気軽にスポーツに参加する機会を拡大するため、スポーツ教室の開設や地区体協が主催するスポーツ行事、学校体育施設の利用促進など生活の中にスポーツを取り入れる場づくりが進められているが、高齢者の割合が急ピッチで増大していくことを踏まえ、高齢者や身体障害者も気軽に参加できるプログラムの提供が望まれている。

(2) 体育諸団体との連携

 体育協会及び関係団体との連携を密にし、競技力の向上や組織の拡充を図るなどスポーツ推進体制を強化しているところであるが、多年層に即応したスポーツの在り方や高齢者、障害者サイドのニーズも把握し、実態にあった場の提供が望まれる。

(3) 指導者の育成

 各種の研修会及び研修会を開催し、指導者の養成確保と資質向上を図るとともに、各種イベントを通して関係団体や指導者等の活性化と相互交流を図っているが、高齢者や障害者スポーツなどの指導理論や実績がある指導者が不足しており、今後の養成計画が望まれている。

(1) 市民スポーツの充実

 高齢者ができるだけ長く健康で、自立した生活ができ、生きがいと社会を構成する一員として成立させるために、保健・医療と連携したスポーツ教室の開設やスポーツ行事の開催、多世代が多様に楽しむことができる多世代型の総合型地域スポーツクラブの育成を図る。
 また、スポーツの多様化に対応するため、有資格指導者による専門的な指導を受けることで運動・休養・栄養など、総合的に健康づくりを図るために、指導体制の組織整備を図る。

(2) 体育諸団体との連携

 高齢者や障害者でも気軽に取り組めるニュースポーツの開拓や実態の認識や理解の上に立ったネットワーク化を推進し、保健医療機関とも連携を取りながら組織運営づくりを図る。

(3) 指導者の育成

 ジュニア層から高齢者に至るまであらゆる年齢層に応じられる指導者育成と高齢者等の実態やニーズに対応できる専門知識や研修の場を設け、「運動」「栄養」「休養」など基本と実践を踏まえた総合的な指導組織体制づくりを図る。

(4)スポーツ施設の環境整備

現状及び評価 整備の方向
 今日、余暇時間の増大とともに、高齢化社会の進展等社会環境の変化を背景とする運動不足・ストレス過剰社会の中でスポーツ活動に対するニーズは、増大かつ多様化している。
 このため、生涯スポーツを推進し、健康で活力ある市民の育成を図るため、いつでも・どこでも気楽に楽しく安全に使用できるスポーツ施設の充実が求められている。
 また、「身近なところでスポーツを楽しみたい」という地域住民のニーズに対応するため、地域運動広場等の環境整備が進められている。

(1) 八橋運動公園体育施設等の整備

 八橋運動公園は、昭和36年に第16回国民体育大会の主会場に決定してから、現在の体育施設の基盤ができあがり、県立体育館やスポーツ会館を誘致するなどスポーツ活動の拠点となっているが、各施設の老朽化が著しく、時代に即応した施設整備が望まれている。

(1) 八橋運動公園体育施設等の整備

 古くから親しまれている八橋運動公園内の体育施設を始め、園内全体を「人にやさしい施設・市民の憩いの場」として整備を図る。
 また、硬式野球場(メインスタンド)の改築や両翼の拡張、陸上競技場の大規模改造及び市民広場・軟式野球場の夜間照明塔の改築など、計画的に整備を進めてきたが、スポーツニーズが多様化している現実を踏まえ、時代に即応したテニスコート・球技場等施設整備の充実を図る。

(2) 地域運動広場の整備

 地域住民のスポーツ振興及び健康と体力づくりの促進を図ることを目的として、整備を進めてきており、現在、市内に13カ所設置している。

(2) 地域運動広場の整備

 地域社会を基盤とする日常的なスポーツを通じ、人的交流を育む場として、自分の好きな形式でスポーツを気軽に楽しめる施設づくりを図る。
 地域スポーツは、各小学校区あるいは地域公民館を一つのスポーツエリアとして考え、各種スポーツ大会等において、住民がスポーツに親しみ、健康・体力の維持増進の場として、使用しやすい施設づくりを図る。

(3) ゲートボール場の整備

 ゲートボール場は、高齢者の健康と親睦・融和を図ることを目的として、整備を進めている。ゲートボールの普及はめざましいものがあり、公園・運動広場あるいは民有地を利用して、市内全域に設置されている。
 ゲートボールは、毎日の生活の中に運動を織り込み、楽しみながら健康増進と体力の維持ができる生涯スポーツとして最適であり、見るスポーツから参加するスポーツといえる。

(3) ゲートボール場の整備

 本市は、積雪寒冷地という気候条件の中にある。特に、冬期間における競技場の確保が難しい状況にあることから、年間を通して快適にスポーツができる屋内体育施設の整備が強く望まれている。
 さらに、近年の余暇時間の増大・多様化に伴い、広く市民の体力維持・向上に資するため、スポーツ・レクリエーション等で多目的に利用できる場として、明るく住み良い健康的なまちづくりに寄与できることから、生涯スポーツの振興を図るために屋内多目的運動広場の整備を図る。

(4) 市立体育館

 近年の高度化・多様化する社会情勢の変化を背景とする、市民スポーツニーズに応えるため、市制100周年記念事業の一環として、建設したものである。
 市民が「健康で明るく楽しく」気軽に利用できる施設として、コミュニケーションの新たな拠点となるとともに、多様なイベントにも対応できる生涯スポーツ施設である。

(4) 市立体育館

 通称ピロティと呼ばれる未整備部分は、建築デザインのバランス形成上、また、将来の需要に対して柔軟に対応できるスペースとして確保しているが、時代のニーズを考慮しながらトレーニングルーム・談話室・会議室等の用途に活用できるよう施設整備の充実を図る。

(5) サンライフ秋田

1.目的
 中高年齢労働者に対する職業講習、雇用、就業に関する相談援助、情報の提供を行うとともに、心身の健康保持・体力の増進・教養・文化等のための便宜を供与することにより、中高年齢労働者等の雇用、就業の促進と福祉の向上に資することを目的とする。
2.利用対象者
 中高年齢労働者とするが、利用に支障のない範囲で一般市民も使用できる。ただし高校生以下の者については使用できない。 また、火曜日から金曜日までの夜間については、30歳以上とする。
3.使用申し込み方法等
 研修室、講習室及び第一クラブ室については3か月前から申し込みができる。(団体使用)
 体育施設、第二クラブ室については当日受付けとする。(個人使用)
 *使用料金は、前納制とする。
4. 利用状況
 体育館の使用は、他の類似施設と異なり、個人使用のみの方法を取っていることから、いつでも気楽に使用できるため好評を得ている。一方、サンライフ秋田のトレーニング機器は、1階のトレーニング室と保健センターの2階とに分散していることから、保健センターの機器が利用されにくい面があり、トレーニング室の使用者は、減少傾向にある。
《参考》
年度 営業日数 体育館 プール サウナ室 トレーニング室 研修室
273日 51,066 45,466 9,911 19,149 10,930
289日 43,301 48,447 8,223 16,743 13,146
290日 44,646 45,539 6,549 14,767 10,233
年度 講習室 クラブ 職業相談室 合計
5,877 6,117 177 148,693
5,261 5,196 439 140,756
5,271 5,593 449 133,047
5.自主事業(平成8年度の状況)
 これまでの事業に加え、平成7年度から新たに、囲碁・茶道教室を開催し好評を得ているが、高齢化の進展や余暇時間の増加などに対応した魅力ある事業を展開していく必要がある。
事業名 開催日時等 定員 対象者
水泳教室 6、9、11、2月4日・回/コース 30人/コース 40歳以上
ターゲットバードゴルフ 6、7、9、10月の毎週水曜日
14:00〜15:30
20人/コース 40歳以上
水泳指導 毎水曜日
10:00〜11:30 14:00〜15:30
40歳以上
リズム体操 毎水曜日(8月除く)
9:40〜10:30
10:40〜11:30
18:00〜18:50
30人/コース 40歳以上
卓球指導 毎火曜日
14:00〜15:30
30歳以上
バドミントン指導 毎金曜日
14:00〜15:30
30歳以上
スポーツ相談 火〜金曜日
14:00〜16:00
19:00〜20:00


シルバー健康のつどい 9月8日
9:00〜16:00
60歳以上
囲碁教室 2月
10:00〜12:00
20人/コース 40歳以上
茶道教室 6月〜7月
10:00〜12:00
20人/コース 40歳以上

(5) サンライフ秋田

○ 施設整備
 サンライフ秋田のトレーニング室を増築し、トレーニング機器を1ヶ所に集中設置して、利用者の利便性の向上、機器の有効活用と管理運営の一体化を図る。
 ○ 管理運営を秋田テルサに委託し、秋田テルサの持っている事業展開のノウハウを生かして、サンライフ秋田事業の一層の充実を図る。

(5)老人クラブ活動

現状及び評価 整備の方向

1.単位老人クラブおよび秋田市老人クラブ連合会(市老連)の概要

(1) 発足
単位老人クラブ 昭和36年
秋田市老人クラブ連合会 昭和37年
(2) 目的
 老後の生活を健全で豊かなものにし、老人の福祉の増進に資することを目的とする。
(3) クラブ数と会員数等(各年4月1日現在)
区分 平成6年 平成7年 平成8年 備考(H8年9月30日現在)
クラブ数 198 198 196 205
会員数 12,309 12,238 11,953 12,543
60歳以上人口 60,643 62,840 65,358 66,384
加入率 20.3 19.4 18.2 18.8
※ 加入年齢は、概ね60歳以上。
(4) 主な活動内容
市老連 社会奉仕活動 一円ポスト運動、敬老感謝一斉奉仕の日(9月)
スポーツ活動 スポーツ大会(6月運動会)、グランドゴルフバレーボール大会、ゲートボール大会
文化活動 短歌、俳句、囲碁、将棋大会、シルバー作品展等
友愛訪問活動 年間を通して在宅寝たきり者への訪問、激励
その他 会報の発行(年2回)、会員相互の親睦各種会議、研修会の開催等(女性部会、女性研修会、若年リーダー研修会等
単位クラブ 社会奉仕活動 公園、広場、神社等の地域の清掃奉仕(5月〜10月)
スポーツ活動文化活動、友愛訪問活動 市老連主催各種事業の参加
その他 親睦研修旅行、ブロック別交通安全教室等

2.組織の現状

  •  加入率の低さや会員数の減少は、老人クラブ発足時に比べ、退職年齢の延長、平均寿命の伸びなど時代背景の変化とともに、老人クラブ活動そのもののあり方が問われているためと考えられる。
  •  60歳代の加入者が少なく、クラブ内での高齢化が進んでいる。
  •  平成8年度から高齢者ふれあいバス事業を実施したことにより、クラブ結成が活発化し、クラブ数、会員数の増加が見られる。
  •  連合会事務局では、経費的な面から人的充実が図れず、現状では新規事業の実施は難しい。

3.活動状況

  •  秋田市老人クラブ連合会の事業の中で、各種指導者育成の研修を行っている。
  •  単位クラブの中には、会費や大会等への参加要請などを理由に、連合会加入に対して消極的なクラブがある。
  •  活動の活発性は、牽引役の役員の意欲や姿勢に左右されており、クラブ別の差が大きい。
  •  ふれあいバスを利用し、町内会・子ども会との合同視察研修会を開催するなど世代間交流が積極的に行われている。
  •  ひとり暮らしの高齢者に対して、友愛訪問活動を行うなど積極的に地域に貢献している。
  •  各地区にある公民館を活用した積極的な活動が見られる。

4.活動補助事業

  •  事務局体制の強化のために運営費補助の増額要求がある。
  •  連合会運営費の大部分が補助金に依存している状況にある。
  •  連合会主催の事業の実施にあたり、資金面で苦慮している。
 老人クラブを高齢者の生きがい健康づくりの牽引役と位置付け、自主事業への積極的な取り組みや活動の強化を図るよう、支援施策を講じていくこととする。また、活動補助金に関しては、状況に応じて見直しながら、引き続き継続することとする。

1.活動支援

  •  会費の負担などから連合会加入に消極的な単位クラブに対しては、加入について働きかけるよう申し入れていく。
  •  老人クラブは、自主活動を基盤とすることから、自主財源の確保をし財政基盤の強化を図りながら、活動強化に結びつけていくよう指導・助言していく。
  •  自主事業の企画や単位クラブへのアドバイスなどの活動支援を行うため、老人クラブ活動推進員(仮称)の設置を検討する。
    【設置案】
    〔市単独事業〕
    補助対象となるのは、都道府県と指定都市の連合会が設置した場合のみ)
    〔目的〕
    老人クラブ活動の充実と発展を図り、高齢者の社会参加に寄与すること。
    〔活動内容〕
    • 連合会の自主事業の企画立案
    • 各クラブ活動の指導、助言等
    • 単位クラブの指導、育成等
    〔例〕
    • 高年、若手、女性などバランスの取れた役員構成をする。
    • 従来のクラブ活動にこだわらない会員の意見を取り入れた活動を行う。
    • サラリーマンOBなどに対し、積極的に加入を働きかけるなどPRに努める。
  •  単位老人クラブの活動を通して、地域の方々に老人クラブへの理解を深めていただき、加入の推進を図っていくよう働きかけていく。
  •  社会福祉協議会や公民館と連携をとりながら、地域の中で役割分担をするなど、クラブの積極的な活用を図っていく。
  •  普段の活動やユニークな活動、話題を広報等で紹介するなど、活動のPRを行っていく。

2.補助事業

  •  老人クラブ活動推進員(仮称)の設置について検討していく。
  •  事業実施にあたって補助金依存の改善を図れるよう支援をしていく。

(6)高齢者ふれあいバス事業

現状及び評価 整備の方向

1.事業の概要

(1) 事業開始
 平成8年4月
(2) 目的
 老人クラブが高齢者の社会参加の促進と健康生きがいづくりを目的に行う事業に対し、専用バス(いきいきふれあいバス)を提供し、活動を支援する。
(3) 利用対象
  1. 単位老人クラブが行う活動(老人クラブ会員以外の高齢者及び会員の家族の参加を含む)
    • 市内施設見学
    • 県内視察
    • 総会、懇親会、敬老会等の送迎         
  2. 市老人クラブ連合会が行う活動の参加者送迎
    • スポーツ大会
    • ゲートボール大会
    • バレーボール大会
 高齢者の社会参加の促進、老人クラブの活性化の支援事業として今後とも実施していくこととする。

2.利用状況

(H8.10.22現在)
コース別 クラブ数 利用者数 バス台数
会員 会員外
市内施設見学 11クラブ 315人 25人 340人 11台
県内視察 188 5,660 671 6,331 193
その他 30 1,025 60 1,085 33
229 7,000 756 7,756 237
H8.10.1現在の老人クラブ数  205クラブ
  1.  老人クラブに限定している利用対象の拡大の要望がある。
  2.  コースの内容については、現在立ち寄り先の省略は可能としているが、変更や追加については認めていないことから、柔軟な利用を認めてほしいとの要望がある。
  3.  市内施設見学のコースについては、特に視察先等に弾力性を持たせ利用の推進を図っているが、県内視察に利用が集中している状況にある。
  4.  参加者数や地域の実情(地理、道路事情)にあわせた中型バスの要望がある。

2.利用状況

  1.  老人クラブ会員に限らず、家族・近隣あるいは各種団体等との合同での利用が可能であることから、仲間づくりや他との交流の意味から合同での利用を勧めていくこととする。
  2.  コースの変更については、バス運行上の問題や時間的なことから当面現行どおり立ち寄り先の省略のみとするが、内容については検討し、より充実していくこととする。
  3.  健康生きがいづくりのために効果的な利用をした事例を、市老人クラブ連合会理事会や代表者の集まる会議などを利用し紹介するなどして有効な活用を図っていく。
  4.  基本的には専用バス(いきいきふれあいバス)のみの利用とするが、参加者数や地域の実情(地理、道路事情)にあわせ中型バスの運行を交通局と協議し、対応していくこととする。

(7)ふれあいセンター事業(高齢者の生きがいと健康づくり事業)

現状及び評価 整備の方向
 高齢者が自ら身体を動かしたり、生きがいをもって生活することは、仕事や子育てを終えたあとの人生をどのように過ごすのかを考えたとき、非常に大きな意義がある。高齢期を迎えても、健康でいきいきと暮らすことができるように、高齢者の生きがいと健康づくり事業を推進していくことが必要である。  高齢者の生きがいと健康づくりを進めるために、ふれあいセンターにおける事業を充実するとともに、身近な地域への出前講座の開催なども検討していく。

1.ふれあいセンター(秋田市老人福祉センター)事業

 ふれあいセンターは、平成3年の開館以来、高齢者の生きがいと健康づくり事業を進めており、高齢者が新たに生きがいをみつけたり、他との交流を通じて社会参加の機会を持つことができるよう、高齢者大学や趣味・教養講座などを開催している。
 また、趣味講座等の終了生が自主サークルを結成し、引き続き活動ができるよう、サークル結成の手助けや場の提供などの支援も行っている。
 平成8年度からは、ふれあいセンターに事務所をおく市社会福祉協議会に生きがいと健康づくり事業を委託し、これまで地域において、福祉や介護、ボランティアの育成などの活動を行ってきたノウハウを活かして「けやき大学」を開講し、事業の充実を図っている。
 しかし、受講した高齢者からは、「ふれあいセンターで学んだことを地域や社会で活かしたいが、そうした場がない」という声が聞かれ、今後、高齢者の培ってきた能力を地域などで活用するための体制を整備していくことが求められている。

1.ふれあいセンター(秋田市老人福祉センター)事業

 ふれあいセンターは、高齢者の生きがいと健康づくり事業の拠点として、高齢者のニーズに応じた企画を立案し、実施するほか、老人いこいの家や地域の集会所などでの出前講座の開催など事業の充実を図っていく。
 また、広く参加者を募るため、広報あきた以外に市老人クラブ連合会や各種団体を通じて呼びかけるなど、PR活動の充実を図る。
 さらに、市社会福祉協議会が受託しているボランティアセンター運営事業と連携し、講座修了後の高齢者の活動場所の一つとして、市ボランティアセンターへの登録を呼びかけていく。また、シルバー人材センターへの登録や、学校週5日制ボランティア、生涯学習の講師など、広く高齢者がその能力を活用し、社会に還元することができるように関係機関にも働きかけていく。

2.御所野ふれあいセンター(秋田市御所野交流センター)事業

 平成9年春に開設する御所野ふれあいセンターにおいても、高齢者の生きがいと健康づくりのための事業を実施することとしている。
 また、老人福祉総合エリア内には、県によりコミュニティセンターの整備が進められており、生きがい活動施設や屋内運動場などをその中に整備することとしている。県市一体となった生きがいと健康づくり事業の展開が求められている。

2.御所野ふれあいセンター(秋田市御所野交流センター)事業

 御所野ふれあいセンターにおいても、ふれあいセンターと連携を図りながら、高齢者の生きがいと健康づくり事業を実施する。
 とりわけ、高齢者がさまざまな世代と交流するための世代間交流事業を推進し、子どもから高齢者までのさまざまな世代が交流し、お互いに理解しあう場として活用を図っていく。

(8)いこいの家

現状及び評価 整備の方向

1.事業の目的

 高齢者に気軽に立ち寄り憩える場、生きがいづくりの場を提供し、心身の健康増進を図ることを目的とする。

2.利用状況

区分 6年度 7年度 8年度
八橋老人いこいの家 (S47.9月開所) 開所日数(日) 295 296 293
利用人数(人) 24,338 26,082 23,767
1日平均(人) 82.5 88.1 81.1
飯島老人いこいの家(S50.5月開所) 開所日数(日) 295 296 293
利用人数(人) 15,663 17,291 18,520
1日平均(人) 53.0 58.4 68.2
大森山老人と子どもの家 (S55.4月開所) 開所日数(日) 295 296 293
利用人数(人) 7,702 8,286 4,765
1日平均(人) 26.1 27.9 16.3
  •  八橋は、個人やグループの別なく高齢者が気軽に立ち寄り、憩える場となっている。また、サークル活動や集会所として、積極的に利用されている。
  •  飯島、大森山は自然環境に恵まれているが、交通の利便性に問題があり、気軽に立ち寄れる状況にはないため、利用者が伸び悩んでいる。
  •  8年度から高齢者ふれあいバス事業を創設し、単位老人クラブの招待事業を廃止した。このため団体での利用は減少している。
  •  「高齢者が優先して利用できる場、集まって交流できる場がほしい。」あるいは「いこいの家を増設してほしい。」といった要望に対して、より身近なところでいこいの家的な機能を果たすスペースを確保し、高齢者に気軽に利用してもらうために、平成8年7月1日より「いこいスペース創成事業」を開始した。
    【いこいスペース創成事業の概要】
     コミュニティセンターに高齢者が優先的に利用できるスペースを確保しようとする団体(運営委員会)に補助金を出し、既存の公的施設の利用推進を図り、地域にあった運用を進める。
  •  地域センターやコミュニティセンターの新・増改築にあたっては、段差解消、手すり取付け等高齢者に配慮した建築となっているが、全世代を対象としているため高齢者専用スペースを設けるまでにはいたっていない。
  •  地域センター、児童館等の既存の公的施設や地域にある集会所は、高齢者を含め幅広い年齢層に渡りバランスのとれた利用がされており、良い状況にあると考える。

3.評価

  •  浴場付き施設として、利用者に好評を得ている。
  •  高齢者が優先して利用できることから、講座やサークルに積極的な活用も見られる。
 高齢者の健康と生きがいづくりの拠点施設として位置づけ、9年度からいこいの家3館の運営を市社会福祉協議会に委託し、自主事業を積極的に推進し、事業内容の充実を図る。

1.事業推進について

 これまでの利用者に加え、自主事業での利用者の拡大を図る。
 3館のうち唯一体育館のある大森山老人と子どもの家のスポーツ設備を充実し、高齢者の健康づくりや地域活動に積極的な活用を図る。
 総会や懇親会など団体での利用を老人クラブや地区社協に働きかけていく。

【自主事業(案)】(委託先−秋田市社会福祉協議会)
(1) 3館共通の事業
○ミニけやき大学
趣味教養教室(手芸、民謡・唱歌教室、囲碁・将棋等)
健康・スポーツ教室(ターゲットバードゴルフ、太極拳等)
(2) その他
○飯島老人いこいの家 生きがい楽しみクラブ(お試しデイサービス)
 健康チェック → レクリエーション → 食事 → 入浴といったサービスを提供し、デイサービス利用のきっかけづくりと高齢者同士の交流の場としての活用を図る。
 健康・軽介護型とし、寝たきり予防としても活用していく。
○大森山老人と子どもの家  スポーツ設備を利用
  • 高齢者の指導者による軽スポーツ教室の開催
  • 年齢層を超えたスポーツ交流等
    (バドミントン、バレーボール、ターゲットバードゴルフ等)
 八橋老人いこいの家は、年間を通してサークル等での利用や近隣の方々の利用があり、スケジュールの面から、当分の間はけやき大学のみの実施となるが、飯島・大森山は、八橋に比較して利用率が低いため、独自の事業の実施を検討していく。
 コミュニティセンター等にいこいスペースを確保するため、今後ともいこいスペース創成事業による助成をしていく。
 新築する公的施設にいこいの家の機能を果たすスペースの確保をしてくれるよう、今後とも関係各所に強く要望していくこととする。
 地域センター、児童館等の既存の公的施設や地域にある集会所については、現在のバランスのとれた利用状況を維持し、高齢者の適切な利用について配慮していくこととする。

(9)敬老事業

現状及び評価 整備の方向

1.いきいき長寿祝い事業

 平成11年度までは、高齢者の長寿を祝福し、敬老思想の普及・啓発を図るため満100歳となった高齢者に長寿祝金として100万円を贈呈し、また、満80歳以上の高齢者には毎年誕生月に敬老年金として5千円を至急していました。
 平成12年度からは、同一目的である両事業を廃止し、新たにいきいき長寿祝い事業としてスタートしました。この事業は、郷土の発展に長年ご尽力頂いた高齢者に、感謝の念を込めてその長寿をお祝いし、あわせて敬老思想の普及・啓蒙を促進するため「節目方式」とし、人生の区切りとなる大事な節目を迎えた年にお祝いをします。

【支給対象】
 秋田市に住民登録、または外国人登録後5年以上居住しているかた

【支給年齢・内容】
 
年齢 祝い品の内容
満80歳(傘寿) 1万円の秋田市共通商品券
満88歳(米寿) 2万円の秋田市共通商品券、祝い状
満90歳(卒寿) 3万円の秋田市共通商品券
満99歳(白寿) 5万円の秋田市共通商品券、祝い状、楯

【支給方法】
 秋田市民生委員、施設長から贈呈

○ 99歳の場合は、長寿年鑑を作成し、図書館へ展示することにより、市民の高齢者 への敬老思想の普及・啓発を図ります。
  また、祝い金の楯は、秋田の伝統工芸品の木目金を用い作成し、長く記念に残る  ものとします。

1.いきいき長寿祝い事業

 ○ 「ヤング・オールド作戦」の啓発・意識の高揚を高めるため、今後も継続してい  きます。

2.敬老会補助事業

 長年社会に貢献してきた高齢者に敬意と感謝を込め、また、高齢者と地域とのつながりのため、市内36の地区社会福祉協議会が開催する敬老会事業に補助する制度です。
【支給対象】
年度 年金額(円) 受給者数(人) 総支給額(千円)
5,000 8,100 40,500
5,000 8,647 43,235
5,000 9,111 45,555
(4) 現状と評価
  •  誕生月に受給できる祝金として、金額の多少にかかわらず好評を得ている。
  •  地区担当民生委員による本人への手渡しの方法は、高齢者本人と直接面談できる機会に結びつくことから、実態把握に資すると歓迎されている。
  •  高齢二人暮らし、日中一人、一人暮らし老人などが増える傾向にあり、受領忘れなどによるトラブル発生への対策が必要となっている。
  •  アパート、マンション等集合住宅への転居者の把握が難しく、受け渡しに苦慮するケースが増えている。

2.敬老年金事業

 公的年金の充実により、創設時の意義が希薄になってきていることから、見直しが必要である。

3.敬老会補助事業

(1) 事業の創設と推移
 昭和27年度かぞえ年70歳以上のかたを対象に事業開始。
 昭和60年度から毎年対象年齢を1歳ずつ引き上げ、平成元年から現行のかぞえ年75歳以上を対象に補助金を交付。
(2) 事業内容
  • 補助対象
     毎年7月1日現在、秋田市に住民登録し、居住しているかぞえ年75歳以上のかたを対象に開催する地区社会福祉協議会主催の敬老会事業
  • 補助額
    一人あたり1,200円
(3) 交付実績
年度 年金額(円) 受給者数(人) 総支給額(千円)
1,100 16,179 19,415
1,200 17,011 20,413
1,200 17,994 21,593
(4) 現状と課題
対象者の増加に伴い以下の問題がでてきている。
  •  会場の確保が難しく、地区社協単位での開催から町内会単位での開催に移行している地区もある。
  •  費用の負担増の問題から、敬老会自体を見直す声も聞かれる。
  •  補助金申請事務の簡素化の要望がある。
  •  補助金申請書類に、対象者名簿の提出を義務づけているが、プライバシーの問題との苦情があり、理解を得るのに苦慮している。
  •  補助金の増額の要望がある。
(5) 評価
  •  費用負担増加の折、補助金が一助になっている。
  •  比較的虚弱な高齢者等は近隣の友人と会う数少ない機会であり、心待ちにしている。
 

3.敬老会補助事業

 長年社会に貢献してこられた高齢者に対する敬愛と感謝の意を込め、また、高齢者と地域とのつながりを持ち続けるためにも、継続していく。
 なお、高齢化の進行に伴い対象者の飛躍的な増加が見込まれ、会場や経費の問題が今以上に大きな問題となってくることから、対象者の年齢の引き上げを検討することとする。

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