ピアノと婦人
伊藤弥太 1892(明治25)- 1975(昭和50)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1930年代 |
技法・材質 | 油彩、キャンバス |
寸法(cm) | H53.5×W65.5 |
受入年度 | 昭46年度寄贈 |
伊藤弥太は、その新鮮な感性を里見勝蔵に認められ、里見の誘いで1932年から独立展に参加した。本作品はその頃のものと思われ、直線を鋭角的に多用して、キュビスム的に分割し再構成している。褐色系の色調と、荒々しいタッチを残した画面からは、ほとばしるエネルギーが感じられる。弥太は、草土社、二科会、槐樹社、独立美術、国画会と所属団体を移り、その作風も、具象から抽象へ、再び具象へと変化を見せたが、このようなキュビスム的作品で現存する数は少ない。