最終更新 1998.01.09
現況と課題
土地利用については、都市計画法に基づき30,938haを都市計画区域として定め、そのうち総合的な整備、開発または保全の諸施策を推進するために開発すべき地域として市街化区域
7,095ha、開発を抑制すべき地域として市街化調整区域23,843haをそれぞれ決定し、計画的な土地利用の推進につとめてきました。 主な施策1 農用地農用地用途区分に基づいて、土地利用の合理化をはかります。また、都市近郊の立地条件を生かした複合経営の積極的な導入により、生産性を高めるとともに、農業生産の多様化に対応できるよう基盤整備を推進し、あわせて農用地の汎用化と地力の維持向上をはかります。 2 森林林業の振興および国土の保全、水源かん養、保健休養、大気の浄化など、環境保全の観点から適正な保全整備をはかります。 3 原野貴重な動植物の生息地等、その環境形成上において保全を必要とするものを除き、環境保全に配慮しつつ有効な活用をはかります。 4 水面・河川・水路水面については、既存池沼等の目的に応じた水資源の確保と自然環境の保全をはかります。河川・水路については、浸水地域における安全性の確保、およびその改修整備等に要する用地の確保をはかります。 5 道路一般道路は、経済、社会機能の整備を拡充するため、農林道は自然環境の保全に十分配慮しながら、必要な用地の確保をはかります。 6 宅地住宅地は、望ましい住居水準と良好な居住環境を目標とし、また工業用の宅地は、工業の立地動向に対応し、事務所、店舗等その他の宅地については、良好な環境の形成に配慮しつつ、必要な用地の確保をはかります。 7 その他公用・公共用施設は、市民に均等なサービスの提供が可能となるよう必要な用地の確保をはかるとともに、海岸および沿岸海域等については、自然環境、景観の保全等に配慮しながら総合的な利用をはかります。また、埋立造成等については、環境の特性を考慮し保全と利用の調和をはかります。 |
用語解説
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現況と課題
昭和29年の「第1次秋田市総合都市計画」策定以来、昭和40年、56年に見直しを行ってきました。平成3年には、都市機能の高度化、居住環境の整備充実をはかり、定住性の高いまちづくりを推進するとともに、21世紀に相応した魅力ある地域社会の形成をめざすため、「第4次秋田市総合都市計画」を策定し、現在この計画に基づきまちづくりを進めています。 主な施策1 市街地の計画的な配置・誘導
(1) 西暦2010年(平成22年)における人口を40万人と設定した場合、その規模にも対応が可能な住宅地の受皿を確保するため、既成市街地内の農地等未利用地の計画的市街化の誘導をはかります。また、市街化区域外縁部や丘陵地等について、土地利用条件、農林漁業との調和、主要都市機能配置、良好な市街地形成の確実性等を考慮しながら、必要となる良好な新規市街地を適切に配置します。 2 市街化区域の秩序ある整備促進
(1) 市街化区域の規模は、人口および産業の見通しと、市街化の現況と動向を十分検討し、総合都市計画に基づき見直しを行います。 3 市街化調整区域の保全・整備
(1) 市街化調整区域については、農林地や緩衝地帯、レクリエーション地として保全・整備するとともに、宅地開発等にともなう農地転用を適切に指導します。
(3) 新たに必要となる住宅地等の需要に応じて開発を行う場合には、農地や自然の保全に留意するよう指導します。 |
用語解説
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現況と課題
平成2年度における本市の人口集中地区(DID)は、約 4,850haで市街化区域の約68%を占めていますが、一部の区域において、都市の住宅が無秩序、無計画に郊外に広がる、いわゆるスプロール化現象が見られます。 主な施策1 土地区画整理事業の推進
2 地区計画等の推進道路・公園等公共施設が未整備である地区の居住環境の向上や、新規宅地における良好な居住環境の維持保全をはかるため、土地区画整理事業のほか、地区計画制度等各種まちづくり制度の活用を推進します。 3 住宅地の開発住宅地の開発については、土地区画整理事業の導入や「秋田市宅地開発指導要綱」に基づき適切な指導を行うとともに、民間および公的開発事業者の協力を得て、公共公益施設等の計画的な整備を促進し、良好な居住空間の形成をはかります。 また、開発行為の許可が適用外の小規模な宅地開発についても、良好な居住空間形成がはかられるよう指導します。 4 都心軸の整備鉄道・公園等で分断されている東西交通の強化をはかるため、都市内高規格道路の整備を促進するとともに、都心部における道路の立体的活用をはかります。また冬期間でも快適にショッピングが楽しめる歩行者ネットワークの整備を促進します。 5 市街地の再開発
6 秋田新都市開発整備事業の促進秋田新都市「御所野ニュータウン」は、既成市街地の都市機能を補完し、新しい都市の核となる住宅用地、産業用地、医療、福祉、教育等の施設用地ならびにこれらに関連する公共公益施設の整備を促進します。 7 都市景観の整備都市景観整備プログラムに基づき、高次の都市的魅力を享受できる、美しく潤いのある都市景観の保全、創出と整備をはかります。
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用語解説
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現況と課題高速交通網が着実に整備される中、本市への定住と交流の基盤となる基幹的な道路交通網として、東北主要都市および関東、関西圏を結ぶ高速道路網の整備が必要となります。 このため、東北横断自動車道やそれと一体になった秋田外環状道路はもとより、日本海沿岸東北自動車道等の早期完成が待たれます。 主な施策1 高規格道路網の整備東北縦貫自動車道へ連結する東北横断自動車道釜石秋田線の早期全線開通をはかるとともに、日本海沿岸東北自動車道、東北中央自動車道の整備を促進します。 2 秋田都市圏内等の道路網整備東北横断自動車道釜石秋田線に接続する高規格道路として、秋田外環状道路の早期完成を促進します。 |
用語解説
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現況と課題本市の道路交通量は、年々増加の一途をたどっています。これを自動車保有台数から見ると、平成元年3月末の約 128,600台が、平成6年3月末現在では約 159,500台と5年間で約24%伸びており、今後もこの傾向は強まるものと予想されます。 都市計画道路は、昭和29年に計画決定し、その後、市街地の拡大に対応し見直しを行っています。また、路線数は79、総延長は 254.4qで、整備率は約60%となっていますが、市街地交通の円滑化のため、その整備が緊急課題となっています。さらに、交通の円滑化と安全確保の面で鉄道と主要道路との平面交差が大きな支障となっているため、立体交差の促進が必要となります。 生活道路については、年々市道認定路線が増加していることから、順次整備が必要となります。また、高齢社会に対応した交通安全施設などの整備を進める必要があります。 主な施策1 都市計画道路網等の整備
(1) 主要都市計画道路のうち基本骨格をなす道路網として、川尻広面線・明田外旭川線・秋田環状線・臨海新川向線・川尻総社線等で構成する「都心環状道路」、国道7号・13号・横山金足線等で構成する「市街地環状道路」および秋田外環状道路・南バイパス等で構成する「外周部環状道路」の3つの環状道路、さらには、それらを結ぶ放射状道路の整備促進をはかります。 2 立体交差の促進
(1) 千秋山崎線・泉外旭川線等の立体交差を推進するとともに、今後とも土地利用、交通環境の動向を見ながら、他路線について立体交差化の検討につとめます。また、千秋山崎線の延伸についても検討します。 3 道路の改良バス路線および生活道路のうち、特に交通量の多い路線を優先しながら整備を推進します。 4 側溝の改良老朽化の著しい側溝は計画的に改良し、道路幅員の有効利用と交通の利便性の向上をはかるとともに、排水不良箇所の解消をはかります。 5 舗装道の新設未舗装道路の整備や在来舗装道路の補修につとめるとともに、私道の舗装整備についても支援します。 6 橋梁の整備仁井田地区と豊岩地区を結ぶ(仮称)豊岩仁井田大橋の完成をはかります。また、老朽化が著しく、幅員が狭い橋梁の架替えを進めるとともに、地域間の交通を容易にするため、橋梁の新設を検討します。 7 交通安全施設の整備道路利用者の交通安全のため、歩道の設置や段差解消につとめるとともに、ガードレールなど交通安全施設の整備を推進します。 8 駐車場・駐輪場の整備
(1) 駐車場の整備 適正な配置、整備を促進するため「秋田市建築物における駐車場施設の附置等に関する条例」により、適正な運用と指導を強化するとともに、「駐車場案内システム」の運用により、都心部における駐車場の利用効率を高めるようつとめます。 |
用語解説
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現況と課題本市における緑地は、東部の出羽丘陵、西部海岸線の砂防林、平野部の生産緑地が市街地を取り囲む形となっており、市街地においては都市公園が配置されています。これら変化に富んだ自然環境の保全と活用をはかり、将来の人口増にともなう緑の需要増、高齢社会の進展および市民の余暇時間の増大への対応から、今後、環境保全、レクリエーション利用、都市防災の機能を有する緑地の拡大を進める必要があります。また、市街地のすぐれた樹木樹林地および市街地を流れる河川の保全と活用をはかる必要があります。 将来の人口増にも対応できる新規市街地の開発にあたっては、緑の保全と計画的な空間を確保しなければなりません。 市街地およびその周辺部における緑を拡大するとともに、市民の自然保護および緑化意識の高揚をはかりながら、市民参加による緑のまちづくりを進める必要があります。 また、「公園都市秋田市をつくる条例」および関連法令との有機的な運用をはかりながら、さらに公園的機能を果す都市形成を促進することが望まれています。 太平山リゾートパーク総合整備事業については、見直し計画に基づいて、市民福祉型・市民開放型のシビック・リゾートとして 、時代に適合した整備を進める必要があります。 主な施策1 自然の保護自然環境を保全、整備するため、「公園都市秋田市をつくる条例」等に基づき、開発行為に対する適正な指導につとめるほか、すぐれた自然環境を有する地域の地区指定を検討し、保護につとめます。また、自然環境に親しむ散策路の整備をはかり、歴史のある樹木、すぐれた美観のある樹木を保存樹に指定し、その育成保護につとめるとともに、市民の樹木愛護意識の高揚をはかります。 2 公園緑地の整備
「第4次秋田市総合都市計画」に基づく、市民1人当り20平方メートルの緑地の確保を目標に整備を行います。 3 太平山リゾートパーク総合整備事業の推進太平山リゾート公園については、自然環境の保全に配慮し、多様化する余暇ニーズに対応しながら、より市民に親しまれるリゾートとして整備をはかります。 4 緑化・美化の推進
(1) 緑豊かな潤いのある都市環境を整備するため、緑の基本計画を作成し、公園、街路、学校等の緑化の拡充につとめます。 |
用語解説
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現況と課題
本市の土地利用については、中心部では、中高層建築物等により、一定の高度利用がはかられていますが、近年は、幹線道路周辺の開発や市街地南東部での宅地開発が進展し、比較的ゆとりある一戸建てが多くなっています。 主な施策1 居住環境の整備
2 住宅の供給
3 住居表示の整備市街化区域で区画整理事業により整地された地区および市街地の拡大傾向を踏まえ、住居表示を実施します。 |
用語解説
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現況と課題
水道事業は市勢の発展とともに拡張につとめてきましたが、今後は災害に強い水道をめざし、老朽化した施設を更新するとともに、水需要に対応した施設整備を行う必要があります。 主な施策1 上水道の整備
老朽化した浄水場や配水池などの施設を改良更新し、配水池の増量を行い、災害に強い安定した施設づくりを進めます。 2 簡易水道の整備給水区域内の未整備地区の整備を進めます。 3 ガス導管の整備と保安の確保ガス導管を災害に強い工法で計画的に取り替え、需要拡大のために導管建設を行います。さらに、マイコンメーターの完全普及、安全使用の調査・指導などで地域に密着したサービスと保安の確保につとめます。 4 都市ガスの熱量変更国の脱石油施策の一環として、クリーンで環境にやさしい天然ガスへのガス種の全国統一が進められており、この方針に基づき「熱量変更」(高カロリー化)を行います。そのため原料の安定確保をめざし、液化天然ガスまたは、代替天然ガス導入のための準備を行います。 5 バス輸送サービスの充実
(1) より暮らしやすい、働きやすい快適な都市環境の創出のため、通勤・通学時における輸送の確保につとめるとともに、商業、業務地域と住居地域との輸送効率の向上をはかり、思いやりのあるサービス体系の形成につとめます。 |
用語解説
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現況と課題下水道は、市民の日常生活に欠くことのできない施設で、浸水の防止、汚水の排除、トイレの水洗化といった生活環境の改善だけでなく、河川等の公共用水域の水質を保全するためにも重要な施設となっています。 本市における下水道の普及率は、平成7年3月末で54.8%と全国平均(51%)を上回っていますが、生活基盤施設として下水道の整備を、今後とも積極的に進める必要があります。 主な施策1 公共下水道事業認可区域の整備公共下水道事業認可区域内の整備を積極的に進めるとともに、事業認可区域を拡大します。 2 排水設備の設置促進下水道が設置された区域で、生活排水を公共下水道に接続することやトイレの水洗化がすみやかに行われるよう、融資斡旋および助成制度の活用による排水設備の設置を促進します。 3 雨水排水整備の推進公共下水道や都市下水路の雨水排水整備の推進により、浸水地域を解消します。 4 終末処理場の整備拡充事業所等の水質基準を超えた悪質水の下水道への流入を防止しながら、終末処理場の整備拡充をはかります。 5 重点事業関連の下水道整備秋田新都市開発整備事業や秋田駅周辺地区都市拠点総合整備事業など重点事業に関連する下水道の整備を推進します。 6 良好な水辺空間の創出公共下水道の整備にあわせ、親水性に富んだ良好な水辺空間の創出を推進します。 |
用語解説 |
現況と課題
世界との海上輸送、とりわけアジアとの交流が増大している中、秋田港は環日本海の拠点港湾としての役割を担う必要があります。このため、国内外の取扱い貨物量の増大、船舶の大型化に対応して、防波堤、航路、泊地、けい船岸壁等の拡充整備が進められています。 主な施策1 港湾機能の整備促進日本海側の海上輸送ネットワークの拠点となる港として、コンテナ輸送に対応する基盤整備や港湾サービスを充実し、フェリー等の定期航路開設につとめます。また、向浜地区と飯島地区を架橋方式で結ぶ連絡道の早期実現を促進します。 2 市民に親しまれる港づくりの推進港湾機能の高度化と背後地の活性化をはかるため「秋田港ポートルネッサンス21事業」を推進するとともに、海洋性レクリエーション機能等の整備によるウォーターフロント空間の充実を促進します。 3 空港の充実秋田空港の夜間駐機の実現、増便による既存路線の充実、国内外の新規路線の開設による利便性の向上をはかるとともに、CIQ体制の整備、滑走路延長などの機能強化を促進します。 4 新幹線の整備秋田新幹線の完成とともに、鉄道の高速化をはかるため、関係機関に働きかけます。 5 在来線の整備奥羽・羽越両路線の複線化を促進します。 また、住民の意向等を踏まえ、外旭川やその周辺地区の人口増加に対応した新駅の設置を促進します。 |
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