2000年
4月28日号



地域で支える子育て

ファミリー・サポート・センター
新しい子育てが始まります

仕事に家事に、子育て…。一人でがんばるのは、なかなかたいへん。地域の先輩たちに、ほんの少し力を貸してもらいましょう。ほら、すぐそばに優しさがいっぱいです。
ファミリー・サポート・センターは、お子さんを預けたい人(利用会員)と、 預かってあげますという人(協力会員)を、市のアドバイザーが結びつけ、地域ぐるみで子育てを支援していこうという取り組みです。
センターでは、7月1日からのスタートに向けて、今月17日から会員の登録を受付中。21日現在で、利用会員32人、協力会員34人の申し込みがありました。利用会員200人、協力会員100人を目標に登録の呼びかけをしています。
利用会員になれるのは、0歳から中学生までのお子さんをお持ちのかた。協力会員は特に資格の必要はなく、子どもの好きなかたや子育ての経験を活かしたいかた、地域のために何かお手伝いしたいかたなど、3日間の研修を受ければだれでも会員になることができます。 

早朝や夜間でも利用できます

センターの特徴は、「急な残業で保育所に迎えに行けない」「子どもが病気で保育所に預けられない」「休日にボランティア活動をしたいのでその間だけ子どもを見ていてほしい」など、定期的な利用だけでなく、突発的な利用にも柔軟に対応できるところです。援助の時間も午前六時から午後十時までと幅を持たせ、お子さんのいるご家族の子育てを支援していきます。
利用会員と協力会員の間では、次のような育児援助を想定しています。
●保育所の保育時間外(早朝や夜間)にお子さんを預かります
●保育所の送り迎えをします
●学校の放課後や学童保育の終了後、お子さんを預かります
●お子さんが軽度の病気の時など、保育所に預けられないときに預かります
●ボランティアなど、会員の社会参加のためにお子さんを預かります
●その他、突発的な事情により、お子さんの世話ができないときに預かります 

利用料は1時間500円

利用会員は育児の援助が必要になったらまず、センターのアドバイザーに連絡します。定期的な利用でもその都度必要です。そして、アドバイザーは活動できる協力会員と連絡をとり、利用会員に紹介します。協力会員と利用会員は、事前に話し合いや電話などで打ち合わせをしてから、子どもを預けます。
保育所へお迎えをお願いする場合は、利用会員は保育所へ提供会員が行く旨を連絡しなければいけませんし、協力会員も会員証を見せて身分を証明する必要があります。活動が終了すると、協力会員は活動報告書を利用会員に提示し、利用会員は内容を確認したうえで料金を支払います。利用料は一時間五百円。必要があれば、交通 費やおやつ代、夕食代なども実費で支払うことになります。
また、各地区ごとに会員同士の連絡を調整するサブリーダーも配置する予定です。アドバイザーと連絡がとれない土日や、地域性を考えたペアリング などに大きな力を発揮することになります。 

全員が保険に加入

会員のみなさんにとって一番心配なのは、けがなどの事故。万が一に備え、センターでは一括して保険に加入します。
しかし、トラブルはお金だけで解決できることばかりではありません。会員同士が話し合い、アドバイザーの助言や調整を受け入れながら、解決することになります。



会員登録はファミリー・サポート・センター市役所分館2階へ

会員登録したいかたは、直接ファミリー・サポート・センターの窓口へどうぞ。センターは、市役所分館2階の児童家庭課内にあります。手続きは、利用会員、協力会員それぞれの申込書に必要事項を記入するだけで済みます。その後、都合の良い日に利用会員は2時間、協力会員は3日間の研修を受けてから、正式な会員証が交付されます。

●問い合わせ

 ファミリー・サポート・センターTE(866)2086 



頼りにしてます。頼りにしてください。

センターに会員登録したみなさんのお話を聞いてみました。

●利用会員

伊藤裕美子さん(広面 )
仕事を探している間、幼稚園に通っている3歳の子どもを見てもらえたらと思い登録。会社訪問したり、面 接したり、なかなか子どもの送り迎えもできないものですから…。保育所は仕事をしていないと利用できないし、頼りにしています。

石井扶美子さん(八橋)
休日も仕事があるし、お姉ちゃんたちも部活などで家は留守がちになってしまいます。保育所に通 う4歳の子どもを休日だけでも預かってもらえたら助かります。

●協力会員

チャイルドママクラブの会長・舘岡辰子さんとメンバーのみなさん

県の子育てサポーター講習を終了した仲間でグループを結成。20〜60代のメンバー24人が、今までの育児経験を活かして、社会参加をしようと集まっています。さっそくセンターの協力会員にも登録。みんなで楽しい育児イベントも企画中です。育児援助に関する意見は人それぞれ。「人に預けるよりもっと親子の関係を深めた方がいい」、「男性や職場が育児と疎遠になってしまう」など、心配する声も聞こえます。でも、育児に不安を感じるお母さんたちを応援してあげたいし、信頼関係ができてお友だち同士になれたら素敵だな。

●アドバイザー

協力会員には、子育て中の若いお母さんから年配のかたまで、幅広い年代のかたが登録しています。利用会員は、「急な利用に備えて」と話すかたが多く、中にはお父さんの申し込みも…。どうやら、仕事と子育ての両立のために利用するかたが多そうです。センターへの関心は高く、私たちも緊張気味ですが、アドバイザーとして会員同士のやりとりがスムーズにできるよう頑張りたいですね。


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