2000年
4月28日号



(仮称)芸術文化ホール基本計画がまとまりました

施設の設置目的

施設の設置目的ともいえる基本コンセプトを「文化づくり・まちづくり」とし、設置目的を果 たすために、施設が持つべき性質を6つのキーワードにまとめました。
(1)開かれた施設
(2)芸術文化とまちづくり
(3)周辺環境と調和
(4)日常的な創造活動拠点
(5)楽しさと喜びに浸る洗練された舞台芸術の上演
(6)伝統の継承、発展による国際性の創出

基本コンセプト   文化づくり&まちづくり

 

空洞化への対策が急がれる中央街区。 地元地権者からなる再開発準備組合では、日赤・婦人会館跡地周辺の再開発事業として、商業施設を中心とした複合ビルの建設を計画しています。
市では、この複合ビル内に「(仮称)芸術文化ホール」の設置を検討していますが、このほど、その基本計画がまとまりましたので、概要をお知らせします。
芸術文化ホールについては、昨年度、公募による一般 市民や芸術活動にかかわるかたなどからなる「ワーキング委員会」と、学識経験者や文化団体代表者などからなる「検討委員会」をつくり、具体的な意見を交換しながら、基本計画の策定作業をすすめてきました。
ワーキング委員会は13回、検討委員会は4回開催し、去る3月23日には、検討委員会の四反田素幸委員長(秋田大学教育文化学部教授)から石川市長に、基本計画書の答申がありました。

施設計画の基本方針

大ホール
広域的な集客性のあるポップス音楽やオペラ、バレエ、舞踏など、全国規模のアーティストによる各種公演の開催を主とし、全国的な会議など大規模なコンベンションの場としても活用可能な多目的ホール(想定客席数2,000〜2,200席)

中ホール
肉眼で舞台の動きがよく見え、肉声がきれいに聞き取れる、演劇や舞踏などの演目に対応したホール(想定客席数800〜1,200席)

小ホール
平土間式(平らな床面)で地元小劇団の公演やミニコンサート、絵画、華道、茶道などの各種イベントに対応可能な多目的イベントホール(想定客席数300席)

創造支援部門
芸術文化創造の場として、市民の活動を盛り上げるための練習室(9室)、ミーティング室、情報センターなど

施設の床面積は、約25,000平方メートルを想定しています。類似規模の施設の1平方メートルあたりの建設単価は約60万円ですから、建設コストは約150億円となります。これは更地に建設した場合の概算値です。芸術文化ホールは、市街地再開発事業という国の補助制度を活用して建設される再開発複合ビルの床を買い取って設置するものです。この場合、通 常の建設コストよりは安くなることが期待できます。

運営計画の基本方針

(1)運営 ホールの「事業財団」へ委託し、自主事業を充実させるとともに、施設利用に関するアドバイスなどを行います。
(2)市民参加 運営組織に広く一般市民の参加を促すよう積極的に取り組みます。
(3)支計画の基本的なしくみ
経営努力を常に維持させるため、
1、自主事業のチケット収入(入場料収入)や貸館収入(施設使用料)などで、自主事業をまかなうしくみとします。
2、経営努力ではカバーできない施設維持管理費や人件費については市からの委託料でまかないます。

収支計画のしくみ

※金額は、類似施設の平均単価をもとに試算した概算値であり、今後、施設の事業内容の検討を経て、精査が必要なものです。




5月10日(水)に意見交換会

複合ビル建設のスケジュールとしては、近々の都市計画決定を経て、14年度着工、16年度完成の予定となお、芸術文化ホールについては、これから基本計画の内容をさらに検討するとともに、市民のみなさんと意見交換する場を持ちたいと考えています。1回目の意見交換会は、5月10日(水)午後2時〜3時30分、市職員研修棟(市役所裏)で開催します。ご参加いただけるかたは、住所、氏名、電話番号を、5月10日(火)まで、事務局へお知らせください。

事務局 庶務課芸術文化ホール担当 TEL(866)2379 FAX(866)2128


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