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  2006-2007(平成18年度)

企画展

小磯良平展−気品あふれる美の世界−
4月22日(土)〜6月11日(日)

 洋風文化が息づく街神戸に生まれ、卓越したデッサン力と近代的感覚により、独自の画風を確立した小磯良平(1903-88)。その女性像は、清楚な美しさと気品にあふれ、今なお多くの人を魅了しています。
 小磯は1922年に入学した東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科で、同期の岡田謙三や猪熊弦一郎らと画架を並べました。在学中に帝展で特選となるなど早くからその才能を開花させ、卒業後2年間ヨーロッパに遊学することでいっそうの感性を磨きます。1936年純粋芸術の創造を求めて仲間と新制作派協会を結成、1950年からは東京藝術大学で後進の指導にあたるなど、昭和の洋画壇を代表する画家です。
 本展では、神戸市立小磯記念美術館の所蔵品を中心に、兵庫県立美術館、姫路市立美術館の所蔵品から、油彩・素描・版画により小磯芸術の変遷をたどります。あわせて、小磯が手がけた数多くの新聞連載小説挿絵の中から、石川達三(秋田出身1905-85)の「風樹」「人間の壁」他の挿絵原画により、時代風俗や風景をいきいきと伝える、油彩作品とは趣きの異なる独自の世界をご覧ください。



柚木沙弥郎〜つくり、たのしく生きる
7月14日(金)〜8月28日(月)

 現代の染色、特に型染めの世界では、その実績と長いキャリアによって、枠にとらわれない創作活動を展開する作家・柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう1922〜)。彼の作風である、民芸の味わいを色濃く残す大胆な色彩や、あたたかさとユーモアをにじませた絵画的主題は、染布のみならず、版画や挿絵の世界にも積極的にいかされています。空間そのものを大きく変えてしまうようなダイナミックな布作品から、物語の挿絵、さらには陶芸や彫刻にいたるまで、柚木は現在もますますエネルギッシュに創作の幅を広げています。
 "つくり、たのしく生きる"彼の代表作や最近作、触れられる作品等も含め、子どもからおとなまで心ときめかせる《柚木ワールド》を、たっぷりとお楽しみください。



ベルギー近代の美〜印象主義から表現主義、そして抽象へ〜
9月8日(金)〜11月5日(日)

 ベルギーの近代美術は、19世紀後半フランス印象主義の影響を受けながらアンソールに代表される独特な表現主義的傾向を生み出しました。さらにマグリットやデルヴォーらによって展開されたシュルレアリズム運動、そして戦後の抽象絵画にいたるまで、数多くの個性あふれる画家たちを輩出しています。
 しかし、フランスを中心に語られることが多かったヨーロッパ近代美術において、隣国ベルギー美術の魅力がまとまった形で日本に紹介されることはこれまでほとんどありませんでした。
 このたびの展示は、ドイツ人コレクター、ハインリヒ・サイモン氏が30年以上かけて収集してきたコレクションにより構成されています。この日本初公開のコレクションは、2003年からベルギー、オランダでも公開され、高い評価を得ています。多様な作品を生み出し、ヨーロッパ近代美術に足跡を残したベルギー近代美術の世界を、サイモンコレクション56点でご紹介いたします。



中村征夫写真展<海中2万7000時間の旅>
2007年1月4日(木)〜2月21日(水)

 わが国を代表する水中写真家として知られる中村征夫(なかむらいくお)は秋田県南秋 田郡昭和町(現・潟上市昭和)に生まれ、秋田市立高等学校(現・県立中央高等学校)を卒業します。その後上京した中村は独学で写真を学び、世界中の海を舞 台に美しい海中の風景や、海の生き物たちが見せる一瞬のドラマをひたむきに撮り続けます。その40年以上におよぶ作家生活は、まさに<海中2万7000時間の旅>といえるものです。
 地表の7割が海洋である地球は「水の惑星」と呼ばれています。その地球に最初の生命が誕生したのは海でした。以来、生命進化の舞台となってきた海のはか り知れない美しさと神秘に魅了された中村征夫は、東京、沖縄、北海道といった日本の海から世界中の珊瑚礁まで、そこに生息する多様な生き物たちの命の輝き を現在もフィルムに刻み続けています。
 本展はこれまでの代表作品に最新の撮り下ろし作品を加えた約200点で展観、カメラマン中村の豊かな写真世界を一望する絶好の機会であるとともに、その 多彩な作品にふれることで、「母なる海」というかけがえのない環境について見直すきっかけとなることを願います。



コレクション展

動物大行進−日本画編−
4月22日(土)〜6月11日(日)

 なでてみたくなるような柔らかな毛並みのウサギや猿、画面から飛び出すような迫力ある虎やライオン。小田野直武の秋田蘭画を含め、平福穂庵、平福百穂らによる、表現力豊かな作品を展示します。


花と鳥たちの競演−秋田蘭画を中心に−
6月17日(土)〜7月6日(木)

 咲き競う花々と美しい鳥たちの世界は、華やかに暮らしを彩る装飾画であり、清澄な空間を演出するものとして盛んに描かれてきました。花や鳥は身近で親しみやすいものである一方、楽園をイメージさせる神聖な存在でもあります。
 本展では、江戸時代後期に描かれた洋風画の先駆けとされる秋田蘭画を中心に、中国から伝わった色鮮やかで写実的な画法をもつ南蘋派の佐々木原善、近代日本画の平福穂庵や平福百穂など、当館が所蔵する近世から近代までの花鳥画を紹介いたします。それぞれに表現された花と鳥たちの世界をお楽しみください。
 あわせて、佐竹曙山、小田野直武らによる人物・風景作品、さらに江戸時代の町並や風俗を伝える「秋田街道絵巻」などもご覧ください。



所蔵スケッチ・デッサン展
11月11日(土)〜12月17日(日)

 心に残る風景や人物の姿を思わず描きとめたスケッチ。描写技法の向上を目指し、繰り返し行ったデッサン。それらからは、画家たちの新鮮で素直な感動がストレートに伝わってきます。高橋萬年、福田豊四郎、金沢秀之助、岡田謙三ら、当館所蔵作品を中心に作家たちの素顔ともいえるスケッチとデッサンの世界をお楽しみください。


モノトーンの世界−書・日本画を中心に−
2007年3月2日(金)〜4月15日(日)

 モノトーンの世界。美術では、単一色の濃淡、明暗で描かれた単彩画やモノクローム写真、エッチングなどの版画等あるが、日本人であれば一番に思い浮かぶのは水墨画や書といった墨を使った作品ではないでしょうか。
 墨は五彩ありといわれるように、墨色の変化で色彩を想起させ、墨と水による微妙な黒の諧調やにじみ、ぼかしなどで多様な表現を可能にします。こうした墨の魅力をよく伝えているのが水墨画です。また、筆を自在に操った表情のある線は、墨の線そのものが見え、書にも通じるところが多くあります。書のにじみやかすれといった表現も墨という素材の力によるところが大きく、文字の造形や配置などの空間構成や余白の美しさとともに書を鑑賞する上で欠かせない要素となっています。
 このたびは、館蔵品の書および日本画の水墨作品を中心に、岡田謙三の油彩画等もあわせて展示し、静謐な中にも多彩な表現を繰り広げるモノトーンの世界を紹介します。



岡田謙三記念館

第T期 3月10日(金)〜7月17日(月)
第U期 7月21日(金)〜11月12日(日)
第V期 11月17日(金)〜2007年3月11日(日)  「岡田謙三を知るために〜私が好きなOKADA!」
第W期 3月16日(金)〜7月22日(日)