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第6節 観光・コンベンションの振興
  第2章「豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち」づくり
 

第6節 観光・コンベンションの振興


現状と課題


 厳しい経済状況のもと、地域振興のための大規模な投資が難しい中で、地域にある資源を有効に活用した観光振興は重要な役割を担います。
 一方、高速交通体系のネットワーク化による交通アクセス条件の向上は、観光の分野で本市に多くの利益をもたらす反面、他地域との競争激化といった新たな課題が発生しています。このため、歴史的資源や伝統文化など、本市固有の資源を十分に活かし、通年滞在型観光を確立することが必要となっています。
 また、本市の観光資源の一つであり、社会教育施設としての機能も有する大森山動物園については、近年、自然との共生が重要なテーマとして掲げられている中、人にも動物にもやさしい環境整備が求められています。また、生き物とのふれあいが減少しつつある昨今、「ゆたかな心を育むふれあいの場」としての役割を担っていくとともに、動物園の特徴を活かした情報発信をしていくことが必要です。
 さらに、市内における各種コンベンションの開催によって、経済・文化・社会面等での各種波及効果に伴う地域の活性化が期待されることから、(財)秋田観光コンベンション協会(注1)と共同し、観光との密接な連携をはかることで、一層の活力あるまちづくりを推進する必要があります。

基本方針


 観光・コンベンションの振興を通じた本市産業の活性化をはかるため、秋田ならではの固有の資源を改めて見つめ直し、それらを有効に活用しながら、年間を通してPRするとともに、観光客受け入れ体制の整備につとめ、通年型観光の確立をめざします。
 大森山動物園については、緑を採り入れた展示環境づくりや、動物園の特徴を活かした情報発信を行いながら、「ゆたかな心を育むふれあいの場」、「生涯学習の場」としての整備を進めます。
 また、経済効果や情報の円滑化等多くの効果が見込まれるコンベンションについても、観光と密接な連携をはかりながら、その誘致促進につとめます。

主な施策

1 通年滞在型観光の確立

 久保田城跡、秋田蘭画、まつり、小路等古くからの街並みといった歴史的資源や文化資源を本市固有の観光資源として見つめ直すとともに、それらを発掘し、十分に活かし、豊かな観光資源として整備することにより、都市型観光の推進をはかります。
 また、本市観光の課題である冬期観光について、豊かな旬の食材を活かした冬の味覚など、冬の秋田の魅力をアピールし、誘客につとめ、通年型観光の確立をめざします。

2 伝統行事等の保存育成

 竿燈まつりや土崎港まつりをはじめとする様々な伝統行事の保存育成をはかるとともに、さらなる観光客誘致の推進につとめます。

3 誘客宣伝の促進および観光客受け入れ体制の整備

 観光キャンペーンや観光物産展等を充実するほか、様々な媒体を使った正確・新鮮な観光情報の提供とPRにつとめるほか、秋田−ソウル間定期航空路線の活用により、一層の集客をはかるため、韓国への誘客宣伝につとめます。
 また、国内外からの観光客を美しい心で迎えるもてなしの観光都市づくりのため、観光関連業者のみならず、市民一人ひとりの観光客に対する接遇意識の高揚をはかるほか、観光案内所や観光案内人制度(注2)の充実、英語・韓国語等での観光サイン整備等バリアフリーな受け入れ体制の整備につとめます。
 さらに、民謡や食など本市固有の資源を有効に活用し、「秋田らしさ」の提供につとめ、やすらぐことのできる秋田のイメージアップとリピーターの確保をはかります。
 秋田ならではの特産品についても、多様な媒体を利用して全国にPRし、販路拡大を支援します。

4 コンベンション活動の促進

 国際コンベンション都市をめざし、(財)秋田観光コンベンション協会と一体となって、コンベンションと観光の密接な連携をはかり、国際コンベンションや全国レベルの大会、会議等各種コンベンションの誘致につとめます。
 また、コンベンション関連施設の整備についても、継続的に検討します。

5 大森山の豊かな自然を活かした動物園の環境整備

 緑を採り入れた展示環境によるやわらかな空間づくりやバリアフリー化につとめるとともに、新しい動物展示方式を採り入れた動物園の施設整備を計画的に進めます。
 また、大森山公園の中にある動物園として、自然を活かした「豊かな心を育むふれあいの場」や「生涯学習の場」としての環境づくりにつとめるとともに、多様なニーズに対応するため、ボランティアガイドなど市民との協働による環境づくりやホームページの充実による魅力ある情報の発信、パスポート制度の活用など、新しい発想での利用促進をはかります。

●重点テーマからの視点
   
1 県都としての高次集積都市の実現
 観光については、都市基盤や交通体系の充実など本市のもつ利便性を活かし、積極的なPRと受け入れ体制の整備につとめ、広域観光拠点としてリピーターの確保をめざします。
 大森山動物園は、近隣都市にないユニークな観光・文化施設であることから、魅力的な情報を発信するとともに、他集客施設との協調を視野に入れ、利用拡大につとめます。

2 少子長寿社会への対応
 高齢化の進行により、余暇時間の長い高齢者の観光需要増大が見込まれるため、観光資源の活用や誘客宣伝の促進、受け入れ体制の整備につとめます。

6 秋田の将来を担う人づくり
 本市のさまざまな伝統行事を後世に伝えていくため、その保存育成の支援と後継者づくりにつとめる一方、情操教育等の視点から、大森山動物園における体験学習やイベントの充実をはかります。

7 IT革命に伴う社会変化への対応
 インターネット等を活用した正確かつ新鮮な観光情報のPRにつとめます。


注1)(財)秋田観光コンベンション協会
 観光とコンベンション事業の推進をはかり、地域における、人、モノ、金、情報の集積による経済の発展を主たる目的として活動している財団法人

注2)観光案内人制度
(財)秋田観光コンベンション協会に登録している秋田市観光案内人が、申し込みに応じて市内観光の案内をする制度


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