第1節 高齢者保健・福祉の充実


現状と課題
 平成12年度に介護保険法が施行され、高齢者を取り巻く環境が大きく変化しています。11年度に16.9%であった本市の高齢化率(*70)は、今後も上昇を続けるものと見込まれ、17年度には19.5%(推計)へと推移するものと思われます。それに伴い、要介護者および要介護状態に陥りやすい虚弱高齢者の増加が懸念されます。
 高齢者の世紀(*71)である21世紀を迎え、だれもが住み慣れた地域で、生きがいを持って健やかな高齢期の生活を送れるよう、健康・生きがいづくりや介護予防などについて、総合的な支援策を講じていく必要があります。
基本方針
 秋田市高齢者プラン(*10)に基づき、介護保険制度を補完するため、新たに生じる福祉サービスニーズに対応し、生きがいや健康づくり、介護予防等のための施策をさらに充実させるとともに、クラブ活動やボランティア等、自主的な活動を支援し、自立と社会参加を促進します。また、痴呆もしくは寝たきりにならずに生活できる期間、いわゆる健康寿命の延伸をめざし、社会的活動の低下や運動機能の低下などに対応した予防対策を推進します。併せて、介護に携わる家族等の健康管理の支援につとめます。
主な施策
1.社会活動への支援
  地域における高齢者の自主的な活動や日常生活における外出の促進をはかり、高齢者の生きがいづくりと社会参加を支援します。
また、節目の年を迎える市民の長寿を祝福し、敬老意識の高揚をはかります。
2.在宅サービスの充実
  在宅サービスについては、介護保険制度を補完する介護予防・生活支援事業の充実や、高齢者を介護している家族の支援を実施します。
3.施設整備の推進
  施設整備については、要介護認定で「自立」・「要支援」と判定され、施設を退所する高齢者の受け皿として、高齢者生活福祉センター等を計画的に整備します。
4.機能訓練事業の拡充
  虚弱高齢者を対象に、住み慣れた地域の人との交流を持ちながら自立の促進をはかることができるよう、移動リハビリ教室を充実します。
また、保健センターでは、理学療法士、作業療法士等専門スタッフの支援による自主トレーニング事業を充実させます。
5.介護予防のための訪問指導の強化
  ひとり暮らし、閉じこもりがちな高齢者等を対象に、保健婦、栄養士等の訪問指導を強化し、健康管理を支援します。また、介護を行っている家族等を対象とした健康教育を実施します。
6.介護予防教室の実施
  介護予防のため、痴呆予防、高齢者食生活改善および運動指導の教室を新たに実施します。
重点テーマからの視点
1  だれもが健やかで充実した高齢期の生活を送ることができるよう、ニーズに対応した保健・福祉サービスの基盤整備を行うとともに、地域における高齢者の社会活動を幅広く支援します。
2  
3  高齢期の健康と生きがいづくりのため、地域活動や高齢者の外出を支援し、社会参加と幅広い世代間の交流を促進します。
4  中核市として、高齢者のニーズや介護保険制度の動向を踏まえ、実情にあったサービスの提供および施設整備を検討します。
5  高齢者を含む幅広い世代の市民が足を運び、活動できる都市施設について、中心市街地への整備を検討します。
6  
7  保健・福祉サービスに関する詳細な情報の提供および利用申請等をインターネットを通じて可能とするシステムや、行政と事業者間のネットワーク化について検討します。

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