2000年
12月8日号



二〇〇〇年十一月 山王内外案内
市長●石川錬治郎

●種苗交換会は小学生も参加し大成功
●「鯨カヤキ」に大満足の魚食文化講演会
●秋商創立八十周年、名市長・井上広居氏を思う

◆十一月一日から一週間、御所野・秋田テルサを主会場に開催された「第一二三回秋田県種苗交換会」。今年は「食と緑のフェスティバル」と銘打って、農業、農家から消費者、市民を対象とする各種行事が盛りだくさん。開会式のテープカットには、御所野小学校の六年生も参加するなど、子どもたちにも農業と食べ物の意義を理解してもらう。一週間の人出百二十二万は過去最高。成功裡に終わり、協賛会会長として任を果たせて、一安心。
◆種苗交換会関連行事として「魚食文化普及講演会」。秋田県人の大好きな、鯨とハタハタについて専門家が講演。小生の参加した理由は、講演もさることながら、終わってからの鯨料理の試食。久しぶりにナス入り味噌仕立ての、いわゆる「鯨カヤキ」を満喫。東京から参加した「鯨類研究所」の旧知のジャーナリスト・梅崎義人君らと反捕鯨のアメリカを大いに批判して怪気炎?を上げ鯨飲。
◆これまた種苗交換会関連行事として、御所野イオンで開かれた「秋田県押花絵コンクール」を見学し、続いて開かれたレセプションにも出席。押花絵は現代人にとって「癒し」効果があるとのこと。文字通り自然色による絵は不思議と心のやすらぎを覚える。これは日常、相当の疲労が蓄積されている証拠かも。
◆文化会館大ホールで市立秋田商業高校の創立八十周年記念式典が簡素ながら盛大に挙行。秋商は市制三十周年記念事業として大正九年に創立される。時の市長井上広居氏はじめ市議会の大英断。多くの関係者の努力により県内はもとより全国的にも商業高校としてゆるぎない地位を確立。「秋商我とともに在り」というスローガンは母校愛を表す不朽の名言。商業高校として新世紀にさらなる発展をめざすことを出席者全員で確認。
◆教会で「ゴスペル」を歌う会、百人以上の聴衆の前でSMAPの「夜空ノムコウ」をにわか練習して唱う。SMAPの歌などにほとんど興味を持たない「おじん」であるが、必要に迫られて唱ってみると詩もメロディーもなかなか良い。
 演歌も悪くないが、そろそろ若い人達の好む曲もわからなければ新世紀には化石人になりかねないと痛感。
◆桜に建てられたデイサービスセンターとケアハウスの竣工式に出席。最近この種の施設を、それまでほとんど福祉や医療に関係なかった人が立ち上げる例も多いが、ここは、二十年近くも「かけこみファミリー」をつくって身寄りのない人々を世話してきた実績を持つご夫婦が中心となり完成されただけに、温かい心のこもった内容の施設となりそう。
 先月ストックホルムでグループホームを見学してきたばかりであるが、福祉施設は人間的尊厳を認める「心」が不可欠であることを改めて思う。
◆季節はいつの間にか世紀末の冬、師走。市民の皆様、火の元とご健康にはくれぐれもご留意され、新世紀の朝を迎えてください。
 この一年間「山王内外案内」をお読みくださり、ありがとうございました。多くのみなさんからご感想など寄せていただきました。心から感謝申し上げます。


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