第6節 観光・コンベンションの振興


現状と課題
 余暇時間の増大とそれを積極的に楽しもうとする生活意識の変化によって、観光に対するニーズの多様化・高度化がますます進展してきています。
 一方、高速交通体系のネットワーク化による交通アクセス条件の向上は、観光の分野で本市に多くの利益をもたらす反面、他地域との競争激化といった新たな課題が発生しました。このため、他地域との差別化や多様なPR活動の充実等につとめ、通年滞在型観光(*144)を確立することが必要となっています。
 また、本市の観光資源の一つであり、県内外から広く来園者を集める大森山動物園(平成11年度入場者数約21万人)については、時代のニーズに合わせた計画的なリニューアルが必要です。さらに、市内における各種コンベンションの開催によって、経済・文化・社会面等での各種波及効果に伴う地域の活性化が期待されることから、(財)秋田観光コンベンション協会(*75)と共同し、観光との密接な連携をはかることで、一層の活力あるまちづくりを推進する必要があります。
基本方針
 観光・コンベンションの振興を通じた本市産業の活性化をはかるため、秋田ならではの様々な美を最も重要な観光資源と位置づける、美心(びごころ)(*171)をメインテーマに据え、年間を通して美心満開の秋田をPRすることにより他地域との差別化をはかるとともに、観光客受け入れ体制の整備につとめます。また、経済効果や情報の円滑化等多くの効果が見込まれるコンベンションについても、観光と密接な連携をはかりながら、その誘致促進につとめます。
主な施策
1.通年滞在型観光の確立
   通年滞在型観光の確立をめざし、観光資源の発掘・活用や美酒、美食、美林など美が相応しい本市独自の観光資源の有効活用をはかるとともに、本市観光のウイークポイントである冬期観光について、冬の秋田の魅力をアピールし、誘客につとめます。
2.伝統行事等の保存育成
   竿燈まつりや土崎港まつりをはじめとする様々な伝統行事の保存育成をはかるとともに、さらなる観光客誘致の推進につとめます。
3.誘客宣伝の促進および観光客受け入れ体制の整備
   観光キャンペーンや観光物産展等を充実するほか、様々な媒体を使った正確・新鮮な観光情報の提供とPRにつとめます。
 また、美しい心で迎えるもてなしの観光都市づくりのため、観光関連業者のみならず、市民一人ひとりの観光客に対する接遇意識の高揚をはかるほか、観光案内所や観光案内人制度の充実等観光客受け入れ体制の整備につとめます。
4.コンベンション活動の促進
   国際コンベンション都市をめざし、(財)秋田観光コンベンション協会と一体となって、コンベンションと観光の密接な連携をはかり、国際コンベンションや全国レベルの大会、会議等各種コンベンションの誘致につとめます。
 また、コンベンション関連施設の整備についても、継続的に検討します。
5.大森山動物園の整備充実
   新しい動物展示方式を採り入れた動物園の施設整備を計画的に進めるとともに、楽しみながら学べる施設づくりにつとめます。
重点テーマからの視点
1  長寿化の進行により、余暇時間の長い高齢者の観光需要増大が見込まれるため、観光資源の活用や誘客宣伝の促進、受け入れ体制の整備につとめます。
2  
3  
4  
5  本市は、中心市街地周辺に千秋公園や千秋美術館、赤れんが郷土館、民俗芸能伝承館といった有力な観光資源を有しており、秋田の顔づくりを進めるため、これらの観光施設のPRにつとめるとともに、観光客受け入れ体制の整備につとめます。
6  本市のさまざまな伝統行事を後世に伝えていくため、その保存育成の支援と後継者づくりにつとめる一方、情操教育等の視点から、大森山動物園における体験学習やイベントの充実をはかります。
7  インターネット等ITを活用した、正確かつ新鮮な観光情報のPRにつとめます。

秋田市トップ総合計画INDEXNEXT


Copyright (C) 2001 Akita City, Japan. All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp