第1節 市民活動の支援


現状と課題
 地方分権が進展し、自己決定・自己責任に基づく自治体独自の政策形成が強く求められる中、様々なスタイルの市民活動が期待されています。
都市化の進展によって多様化した個人の価値観などによる社会情勢の変化は、町内会など地域コミュニティ団体への参加意識の希薄化を招く反面、自己実現のための文化やスポーツなどのサークル活動といった、地域を越えた広範で開放的な市民団体の増加へとつながりつつあります。
 このように、多様化、個別化する市民生活に対して、行政のみによるサービスでは限界が生じていることに加えNPOを始めとした市民活動が活発化しています。
 こうしたことを背景に、市民と行政の間に、信頼関係に基づく新たなパートナーシップを形成するとともに、市民活動を活性化し、協働で活動するための拠点施設を整備する必要があります。
 また、地域社会において、市民自らまちづくりを推進していくため、地域コミュニティ団体のもつ防災や高齢問題、子どもの健全な育成など相互支援の機能を再認識し、さらに地域を越えて市民が主体的に行っている各種コミュニティ活動などの多様な市民自治活動に対する総合的な支援が求められます。
基本方針
 多様化する市民ニーズに効率的かつ効果的な対応をはかるとともに、市民自らによる地域づくりを推進していくため、連帯意識に支えられた地域自治組織の活動、各種コミュニティ活動など市民活動の活性化をはかり、既存公共施設の建て替え等を機に、新たな住民要望を踏まえつつ、コミュニティ活動の中核となる公共施設の複合的整備を進めます。
主な施策
1.地域活動の支援
  町内自治活動費の助成をはじめ地域自治組織の活性化を支援するとともに、町内会の設置する街灯の電気料や灯具の新設・交換補修費等の助成とテレビ難視聴地域の解消につとめます。
2.コミュニティ施設の整備
  地域コミュニティ活動の拠点となるコミュニティセンター(*74)の計画的な設置や拡充整備をはかるとともに、町内集会所(*142)建設等に対し、補助や貸付けなどの助成を行います。
3.市民活動の助長
  活動の場の提供や組織間の交流促進、相談業務などにより、福祉、まちづくり、環境など、あらゆる分野での市民活動を支援するとともに、より多くの市民の参画を促進します。
4.市民活動支援施設の整備
  住民ニーズの高い公共施設を複合的に整備する、(仮称)シビックセンター構想(*42)を推進し、施設の複合化・多機能化による利便性の向上等をはかることで、市民活動の活性化を支援します。
5.ボランティアへの支援広報
  市民一人ひとりが各種ボランティア活動に積極的に参加できるよう支援につとめます。
重点テーマからの視点
1  市民が元気に安心して生活するため、地域自治組織への積極的参加と世代間交流等による組織の活性化に向け、コミュニティ活動の支援につとめます。
2  市民、事業者、行政の協働による環境対策に向け、関連市民活動が活発に行われるよう支援します。
3  福祉・まちづくり・環境などさまざまな分野でのコミュニティ活動やNPO 活動などは、きめ細かな市民サービスの提供が期待されることから、だれもが参加しやすい環境整備と各市民活動との積極的な連携につとめます。
4  中核市として、まちづくりに関する市民活動に支援するとともに、地域活動の場となるコミュニティセンターの整備など地域コミュニティの活性化を促進します。
5  利便性の高い中心市街地に市民活動支援機能を持つ施設の設置を検討し、中心市街地でのにぎわいを創出します。
6  市民が社会や地域を自ら担うという意識のもと、まちづくりや相互扶助活動を行う参加型社会の実現をめざし、これを担う人材を育てるため、市民活動等へ支援します。
7 (仮称)シビックセンターに、IT に対応した市民活動支援機能を導入します。

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