第2節 交通体系の整備


現状と課題
 秋田市の交通体系は、過去5年間、秋田自動車道と秋田新幹線の開通により全国の高速交通体系に接続するとともに、秋田港への定期フェリー便就航により新たな選択肢を加え、飛躍的に向上しています。
 社会経済活動をはじめとする他地域との広範な交流は、新たな産業や文化、経済圏の形成を促し、地域の活性化につながる重要な要素であり、充実した交通基盤を秋田市の都市機能として有効活用するためには、それぞれの交通機関の利便性の向上とネットワーク化をはかるとともに、市内における利便性の高いきめ細やかな公共交通体系の確立が求められています。
基本方針
 都市の魅力向上と交流拡大をはかるため、広域的な交通基盤の整備を促進し、まちづくりと連携した利便性の高い交通体系を確立します。
 そのため、陸路・空路・航路の結節点としての機能を高めるとともに、都市間交通の活性化を視野に入れた、高規格道路の整備を促進します。
 また、秋田空港については、国際定期便の開設や、国内便の増設など利便性の向上を促進する一方、秋田港については、港湾施設等の整備促進など機能の強化をはかるとともに、その賑わい創出につとめます。
 さらに、環境との調和をはかりながら適切な公共交通体系の整備と都市内交通機能の充実を促進し、地域の特性にあった都市交通の整備充実につとめます。
主な施策
1.交通結節機能の充実
   北東北における交通の結節点として、陸・海・空の総合的な交通ネットワークを充実させます。
2.骨格道路網の充実
   東北横断自動車道釜石秋田線(*147)の一部である秋田自動車道の早期4車線化を促すとともに、日本海沿岸東北自動車道(*163)東北中央自動車道(*148)の整備を促進します。
3.鉄道の充実
   秋田新幹線の利便性向上と在来線の奥羽・羽越両路線の高速化・複線化を促進します。
4.秋田空港の充実
   国内線については、夜間駐機の実現に伴い、既存路線の充実をはかるとともに、新規路線の開設を促進し利便性の向上につとめます。
 また、韓国との定期国際便により、韓国はもとよりトランジットによる世界各国との人流の円滑化が期待されるところであり、CIQ(*78)体制の整備や滑走路延長などの機能強化をはかり、空港の国際化を推進します。
5.秋田港の充実
   日本海における人流・物流の拠点として、港湾施設やアクセス道路の整備促進につとめるとともに、フェリー航路の定着をはかるため、利便性向上と、旅客・貨物の需要拡大につとめます。
 また、市民が集い・憩うウォーターフロント空間を創出するため、ポートタワー周辺で開催されるイベント等を支援します。
6.公共交通機能の充実
   鉄道、バス、自動車などの交通手段の役割分担のもと、モーダルシフト(*185)の促進などそれぞれの特性を生かしたネットワーク化と複数の交通機関を乗り継ぐ際の移動円滑化の促進につとめます。また、バス輸送サービスの充実につとめるとともに、少子長寿社会に対応し、秋田市に適した新しい交通システムACT21(Akita City Transport for 21 Century)(*26)の構築を念頭に、その可能性の調査を行うなど公共交通機能の充実につとめます。
重点テーマからの視点
1  マイカー等を利用できない市民のモビリティ(移動性)の確保が求められており、公共交通機能の充実につとめます。
2  自動車交通がもたらす大気汚染、騒音等の環境問題に対する関心が高まるなか、モーダルシフトの促進など環境負荷が少ない交通体系の実現をめざします。
3  高齢者や身体に障害を持っている人等の公共交通機関を利用した移動の利便性・安全性の向上が求められており、鉄道とバス等複数の交通機関を乗り継ぐ際の移動円滑化の促進等、バリアフリー化を推進します。
4  
5  人々の交流拡大により街の賑わいの創出につながるよう、中心市街地における交通利便性の向上につとめます。
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7  IT活用により、旅客の利便性や物流の効率性を高めるとともに、走行車両の安全性確保や交通関連情報の提供など、交通サービスの充実促進につとめます。

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