第5章 健康づくりの目標および指標

健康あきた市21


最終更新 2003.12.09


第1節 目標設定の考え方

(1) 健康づくり目標の設定

 健康づくり運動を効果的に推進していくためには、自主的に健康づくりに取り組む市民、関係団体、行政などが共通の目標を持ち、目標達成に向けて努力していくことが重要になります。
 そのために、健康課題を解決しながら到達すべき総括的な成果を「重点分野別の目標」として定め、また、具体的に行動すべき手段と内容を「個別目標」として掲げています。

(個別目標については次の3つの視点から設定しています。)

(2) 目標値の設定

 市民が取り組む具体的な個別目標の達成に向けて、関連する健康課題の「現状値」をもとに、これからめざす「目標値」を設定しています。
 「目標値」は科学的な根拠をもとに、実現可能な数値を設定し、数値設定が困難な場合は、増加または減少といった方向性の目標設定としています。

(3) 目標への取り組み

 「個別目標」および「重点分野別目標」の達成のために、秋田市の具体的な取り組みとして、既存事業の推進と、中間評価までの前期事業、最終年度までの後期事業を分けて新たな推進計画事業を推進していきます。

目標設定の考え方

第2節 重点分野別目標

(1)生活習慣改善のための目標

栄養・食生活 バランスのとれた楽しい食事で、豊かな心と元気なからだをつくりましょう                
身体活動 生活の中で動きを意識し、快適なからだを実感しましょう
こころの健康づくり 十分な睡眠・休養と上手なストレス解消法で、いきいきとゆとりある生活をしましょう
たばこ たばこの害について学び、吸う人も吸わない人もたばこの害から身を守りましょう
アルコール アルコールが健康に及ぼす影響について学び、節度ある適度な飲酒に心がけましょう

(2)生活習慣病予防のための目標

歯の健康      むし歯予防や歯周病予防につとめ、生涯にわたって自分の歯を20本以上保つことをめざしましょう
糖尿病 食生活や運動などの生活習慣を改善し、糖尿病を予防しましょう
循環器病 食生活や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣を改善し、脳卒中や心臓病を予防しましょう
が ん 食生活やたばこなどの生活習慣の改善とがん検診の受診で、がんの予防と早期発見につとめましょう

第3節 重点分野別の指標と取り組み


第4節 秋田市の健康づくりの概要

(これまでの取り組み)

現在行っている事業ですが、今後も個別目標達成のために推進していきます。

事業名 事業概要 重点分野
両親学級 妊娠5〜9ヵ月までの妊婦さんと夫に妊娠から育児における情報提供・相談を行っています。 歯の健康
こころ
離乳食・幼児食教室 離乳食・幼児食のすすめ方、歯の衛生などについて具体的に教えています。 栄養・食生活
歯の健康
地域健康教育・
家庭訪問(母子)
育児に関する情報提供や相談を行い、地域に出向いて育児支援しています。 栄養・食生活
生活習慣病
乳幼児健康診査 お子さん(4ヵ月、7か月、10ヵ月、1歳6ヵ月、3歳)の健診をし、発育・発達にあわせたアドバイスを行っています。 栄養・食生活
生活習慣病
歯の健康
こころ
幼児歯科健康診査事業 2歳児のお子さんの歯の健診とアドバイスを行っています。 歯の健康
歯科健康教育 むし歯予防のため、お子さん(1歳6ヵ月児)と保護者に正しい歯の手入れ・歯磨きの方法を教えています。 歯の健康
母と子のよい歯のコンクール むし歯のないお子さん(3歳児)と保護者をみんなのお手本として表彰し、歯の健康づくりを推進しています。 歯の健康
定期歯科健診 幼稚園児から中学生までの定期歯科健診を行い、早期治療をすすめております。 歯の健康
健康判定 20歳以上の方に、個人にあった健康づくりのための食生活・運動などのアドバイスをしています。 栄養・食生活
身体活動
生活習慣病
10 骨粗鬆症予防教室 骨粗鬆症予防のための食生活・運動などのアドバイスをしています。 栄養・食生活
身体活動
生活習慣病
11 健康講座 地域の健康に関するニーズや特色、問題点に基づき、各地域で医師・保健師・栄養士・歯科衛生士が講話を行い、健康に関する知識を広めています。 栄養・食生活
生活習慣病
12 栄養改善学級 地域の健康に関するニーズや問題点に対して、食生活に関する学習会を行っています。 栄養・食生活
13 一般精神健康教育 精神科医等による講話を行い、こころの健康の保持増進ができるように、こころの健康づくりに関する知識を広めています。 こころ
14 ふれあい元気教室 転倒や痴呆予防等の実技指導を行い、介護が必要にならないように予防しています。 身体活動
こころ
15 生活習慣ゼミナール 30〜50歳代の女性に生活習慣病予防のための食生活・運動・歯に関する講話や実技指導を行っています。 栄養・食生活
身体活動
生活習慣病
歯の健康
16 健康相談
(医療電話相談含む)
健康に関する不安や悩みを抱えている人に対して、個別に相談に応じアドバイスしています。 栄養・食生活
生活習慣病
17 健康と栄養講話会 40歳以上の方に、望ましい食生活が実践できるように食事に関する講話や調理実習を行っています。
(男性料理教室、女性のための食生活講座)
栄養・食生活
18 病態別食生活相談 糖尿病、高血圧、高脂血症等の病気を抱えている人の食生活に関する相談に応じています。 栄養・食生活
19 精神保健福祉相談 精神科医による健康相談日を設け専門的な相談を行ったり、保健師等による電話相談・来所相談・訪問による相談を行い、こころの健康に関するアドバイスをしています。 こころ
20 成人歯科相談 歯や口腔についての悩みを抱えている人の相談に応じ、アドバイスをしています。 歯の健康
21 基本健康診査 脳卒中、心臓病などの循環器系疾患を早期発見するため、40歳以上の方に健康診査を行っています。 生活習慣病
22 生活習慣改善指導 基本健康診査の結果、生活習慣改善の必要がある人に、医師・保健師・栄養士・健康運動指導士が個別にアドバイスし、個々の問題点を気づいてもらうことにより、よりよい生活習慣ができるよう支援しています。 栄養・食生活
身体活動
生活習慣病
23 健康づくり講座
(肥満解消)
基本健康診査の結果、肥満度が20%以上で生活習慣改善が必要な人に医師・保健師・栄養士・健康運動指導士による講話、実技指導を行っています。 栄養・食生活
身体活動
生活習慣病
24 健康づくり講座
(貧血改善)
基本健康診査の結果、貧血の改善が必要な人に医師・保健師・栄養士による講話・調理実習を行っています。 栄養・食生活
生活習慣病
25 がん検診 40歳以上の方に大腸・胃・肺がん検診を、30歳以上の女性には子宮・乳がん検診を行い、がんの早期発見、早期治療をめざしています。 生活習慣
26 歯周疾患検診 40歳と50歳の方に口腔内検査・歯科保健指導を行い、むし歯や歯周病の早期発見、早期指導により今後の歯の喪失を防ぎます。 歯の健康
27 地域保健推進員活動
支援事業
地域保健推進員による自主的な地域の健康づくり活動を支援しています。

(今後の計画事業)

市民の健康寿命を延ばすための一次予防対策として、新たに市で取り組んでいきたい事業です。

事業名 事業目的 事業内容 重点分野
計画推進事業 市民全員に健康づくりに関心を持ってもらい、個別に健康づくりに取り組んでもらえるよう、本計画の普及・啓発を進めるとともに健康に関する情報の提供が必要です。
  1. 健康フォーラムの開催
  2. 健康づくり月間キャンペーン
  3. 「広報あきた」への健康情報の掲載
  4. ホームページの開設
  5. 所内情報コーナーの設置

市民栄養調査 健康づくりに必要な食生活の対策を考えるために市民の食品摂取量・栄養素などの摂取量等具体的な資料が必要です。
  1. 秋田市民に対する栄養に関する調査
    (身体状況・栄養摂取状況・
    食生活状況等)
栄養・食生活
「これが私の朝ごはん!」コンクール 少年期以降、朝食を食べる人の割合が低くなるという問題があり、食生活の改善のための正しい食教育が必要です。
  1. 朝食のメニューの公募と表彰
  2. 冊子の作成と各学校への配付
    (対象は中・高校生)
栄養・食生活
たべものふしぎ体験隊事業 少年期以降の偏食や肥満などを予防するために、食の重要性などに関する食教育が必要です。
  1. 作物の栽培と収穫
  2. 収穫した食品による献立と調理実習
    (対象は小学生)
栄養・食生活
ビューティスリムクラス 青年期から積極的に健康づくりに取り組むことができるよう健康意識を高めることが必要です。 栄養・運動・休養をテーマにした健康づくりの講と実技指導 栄養・食生活
身体活動
こころ
生活習慣病
食の環境づくり推進事業 外食・そうざい・ファーストフードなどの利用者が増加しているため、市民が外食料理や市販食品に関する情報を得ることにより、正しい食生活ができる環境づくりが必要です。
  1. 外食を提供している事業者に対する栄養情報の表示の推進
  2. 市民に対する栄養情報の表示について普及啓発
栄養・食生活
フードボランティアの育成 望ましい食生活を実践できるよう、知識を広めるとともに、自主活動を行うことができる人材育成が必要です。 食に関心を持つ市民へのフードボランティア養成講習会の実施 栄養・食生活
運動情報提供事業 生活習慣改善のために、運動の大切さや正しい運動方法を広めるとともに、運動施設の情報提供を行い、市民が運動に取り組みやすくすることが必要です。
  1. 運動施設の案内
  2. 運動サークル紹介
  3. 運動方法の紹介
  4. 運動の必要性に関する知識普及
身体活動
職場での運動推進事業 働き盛りの世代には、運動不足の人が多く生活習慣改善のためにも運動習慣を身につけることが必要です。 事業者および勤務している人を対象とした運動に関する講話や実技指導 身体活動
10 運動相談日 日頃運動する時間がなく、運動不足の人に日常に取り入れられる運動内容を指導し、習慣づけることが必要です。 月1回健康運動指導士による相談日を設け、個別相談 身体活動
11 骨粗鬆症検診 運動不足は骨量減少に影響し、骨粗鬆症の原因となります。早期に骨量減少者を発見し、運動・食事などの適切な指導を行うことが必要です。   40歳、50歳の女性を対象に
  1. 医療機関における骨密度測定の実施
  2. 検診後、指導が必要な人への運動・
    栄養実践指導
身体活動
栄養・食生活
12 高齢者筋力向上トレーニング事業 高齢者の低下した身体機能の改善をはかり、日常生活の自立を支援します。 筋力向上のための包括的トレーニングの実施 身体活動
13 こころ健やかキャンペーン 自分のこころの健康を考えるきっかけをつくるため、また、こころの健康を保つために睡眠、休養のとり方やストレスのつき合い方等について知識の普及が必要です。 「こころの健康づくり週間」にあわせてキャンペーン実施
  (パンフレット配布、標語の募集)
こころ
14 職場におけるハートリフレッシュ事業 職場でのストレス、悩みを抱えている人が多いため、こころの健康づくりの大切さを事業主や勤務する人に認識してもらい、心の健康づくりを推進していくことが必要です。
  1. 事業管理者にこころの健康づくりの必要性についての知識普及、パンフレット配布
  2. 勤務する人への講話、グループワークの実施
こころ
15 こころの相談従事者研修 各分野において相談業務に従事している人に専門的知識を提供し資質の向上をはかるとともに、連携してこころの健康づくりに取り組めるよう環境づくりが必要です。   相談従事者を対象に
  1. 専門医などによる講話
  2. 情報交換会の実施
こころ
16 たばこの害知識普及事業 たばこの体への害について正しい知識を広めることが必要です。
  1. 関連する講座でのパンフレット配付
  2. ポスター掲示
  3. 広報・ちらしなどでの情報提供
  4. 講座の開催
たばこ
生活習慣病
17 喫煙マナー推進運動 受動喫煙(たばこを吸っている人の周囲の人も喫煙している人と同じ害を受けること)を防止する必要があり、そのための環境づくりが必要です。
  1. 公共機関での分煙・禁煙の実施状況の把握
  2. 公共機関での分煙・禁煙実施への働きかけ
たばこ
生活習慣病
18 禁煙相談 禁煙希望者の多くが個人の意志での禁煙が困難な状況にあるため、禁煙が実行できるよう支援していくことが必要です。
  1. 禁煙希望者に対して、情報提供、相談、講演を実施
たばこ
生活習慣病
19 アルコールの知識普及事業 アルコールの体への影響について、正しい知識を広めることが必要です。
  1. 関連する講座でのパンフレット配付
  2. ポスター掲示
  3. 広報・ちらしなどでの情報提供
  4. 講座の開催
アルコール
生活習慣病
20 妊婦歯科健康診査 妊娠中の口の中の衛生状態を良好に保つことと、乳幼児期のむし歯の割合を抑えるという知識の普及・啓発が必要です。 医療機関における歯科健康診査の実施、口腔衛生指導 歯の健康
21 高齢者歯科保健事業 高齢者の健康を保つことや、QOLの向上、感染症予防をはかるため、正しい口腔ケアの知識の普及が必要です。 高齢者に対する健康教育・実技講習 歯の健康
22 みんなで楽しく健康な歯づくり 各世代の人が歯の健康に関心を持ち、むし歯予防ができるように、楽しく健康な歯づくりの出来る環境整備が必要です。
  1. 年代別のイベント実施、リーフレットの作成
  2. 講演会、フォーラムの実施
  3. 歯間ブラシ、糸ようじ等の実地指導
  4. 歯の健康手帳の配布
歯の健康
23 セカンドライフの健康セミナー 職場を退職し、職場での健康管理から地域保健での健康管理となる人に心身共に健康な状態でいれるように生活習慣病予防の情報の提供、健康に関する相談に応じることが必要です。
  1. 市の保健サービスの情報提供
  2. 集団健康教育
  3. 健康判定
  4. 個別の健康相談
生活習慣病
栄養・食生活
24 パパとママの健康広場 生活習慣病の予防をするためには若い世代から健康意識を高めることが必要であり、20代〜30代の人に健康づくりの知識の普及が必要です。
  1. 幼稚園児や保育園児をもつ20〜30代の護者へ個別の健康相談の実施、集団健康教育
  2. 保健サービスの情報提供
生活習慣病
栄養・食生活
25 生活習慣病予防の知識普及事業 生活習慣病の予防のためには、若い世代から健康意識の高揚をはかる必要があります。 小・中学生の保護者や勤労者への健康に関する情報提供 生活習慣病

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秋田市保健所保健総務課
郵便番号 010−0976
住所 秋田市八橋南一丁目8番3号
TEL 018−883−1170
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